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4.01 審判員の任務
試合の進行、プレイの判定だけでなく、審判員は各項目の確認を行わなければなりません。
用具と競技場のライン
審判員は、試合開始前に、次のことをしなければならない。
(a) 競技に使用される用具、およびプレーヤーの装具が、すべて規則にかなっているかどうかを厳重に監視する。
(b) 塗料、チョーク、その他の白色材料で引かれた競技場の諸線(図表1、2の太線)が、地面または芝生からはっきりと見分けがつくようにできあがっているかどうかを確かめる。
まずは、選手たちの用具についてチェックします。
こちらは学童でも公式戦の際にはしっかりと確認作業が行われます。
- バットの凹み
- バットのグリップテープの状態
- ヘルメットの状態
- 捕手のプロテクターやファウルカップの状態
ボール(試合球)について
(c) 正規のボール(リーグ会長がホームクラブに対して、その個数および製品について証明済みのもの)を、ホームクラブから受け取る。
審判員はボールを検査し、ボールの光沢を消すため特殊な砂を用いて適度にこねられていることを確認する。審判員は、その単独判断でボールの適否を決定する。
【注】 アマチュア野球では、ボールはホームチームまたは主催者が供給する。
(d) 正規のボールを少なくとも1ダース、必要に応じてただちに使用できるように、ホームクラブが準備しているかどうかを確かめる。
プロ野球の場合には、試合球のチェックも念入りに行うわけですね。
(C)に記載の”光沢を消すために特殊な砂を用いて適度にこねられていること...”とありますが、何のことかサッパリわかりませんね。(汗)
新品のボールはそのまま使われることはなく、事前に準備する作業があるそうです。
ここでいうボールの光沢というのは、新品のボールについているロウ(蝋)のことで、こちらを”揉み砂”という砂を使って揉みこむことで、ロウを落とす作業があるんだとか。
この”揉み砂”は全チームで統一されていて、京都の白砂と鹿児島の黒土を混ぜたものだそうです。
アマチュアでは試合球(新球)は連盟、または両チームが2個ずつ持ち寄るのが一般的で、ホームチームが全部を用意することが稀。
ボールの交換について
(e) 少なくとも2個のボールを予備に持ち、試合中、必要に応じてその都度、予備のボールの補充を要求する。これらのボールを、次の場合に使用する。
(1) ボールがプレイングフィールドの外へ出た場合。
(2) ボールが汚れた場合、あるいはボールがなんらかの理由で使えなくなった場合。
(3) 投手がボールの交換を求めた場合。
規約としては、最低でも2個のボールを予備で持っておかなければならないということ。
実際は学童野球であっても、試合で使っているボール×1+球審が持っている予備ボール×3=4個でまわすことが一般的です。
雨天時にボールが汚れる場合にはもう少し多めに入れてまわすこともありますが、球審が持っているボールは常に2~3個です。
たくさん持っていても邪魔ですからね。
また、【原注】にもありますが、ボールデッドになりプレイがひと段落するまでは、ボールの交換はしてはいけません。
雨天時に投手がボール交換を頻繁に求めてきても、その都度タイムをかけてボールデッド状態にします。
ロジン、ライトの点灯
(f) 試合開始前に公認ロジンバッグが投手板の後方に置かれていることを確認する。
(g) 球審は、暗くなったので、それ以降のプレイに支障をきたすと認めたときは、いつでも競技場のライトを点灯するように命じることができる。
ロジンバッグは投手板の後方へ。
暗くなったからライト点けろは...なんか当然のような気もしますが。(笑)
学童の場合は、時間的に日没をまたぐことは少ないので、あまり出会うことがないシチュエーションかと思います。