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7.02 サスペンデッドゲーム(一時停止試合)

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(a) 試合が、次の理由のどれかによって打ち切られた場合、後日これを完了することを条件としたサスペンデッドゲームとなる。
(1) 法律による娯楽制限。
(2) リーグ規約による時間制限。
(3) 照明の故障、またはホームクラブが管理している競技場の機械的な装置《(たとえば開閉式屋根、自動キャンバス被覆装置などの排水設備)の故障(オペレーターの過失を含む)》
(4) 暗くなったのに、法律によって照明の使用が許されていないため、試合続行が不可能となった場合。
(5) 天候状態のために、正式試合のある回の途中でコールドゲームを宣せられた試合で、打ち切られた回の表にビジティングチームがリードを奪う得点を記録したが、ホームチームがリードを奪い返すことができなかった場合。
(6) 正式試合として成立した後に、同点で打ち切られた場合。
本項の(1)(2)(5)(6)によって終了となった試合については、7.01の規定による正式試合となりうる回数が行なわれていない限りこれをサスペンデッドゲームとすることはできない。
本項の(3)または(4)の理由で打ち切りが命じられたときは、行なわれた回数には関係なく、これをサスペンデッドゲームとすることができる。
【付記】 コールドゲームをサスペンデッドゲームとするかどうかを決定するに当たっては、天候状態およびこれに類する理由─本項(1)~(5)─が優先される。
試合が、天候状態で停止した後に、照明の故障、娯楽制限、時間制限により続行ができなくなった場合は、サスペンデッドゲームとすることはできない。試合が、照明の故障で停止した後に、天候状態や競技場の状態で再開できなくなった場合も、サスペンデッドゲームとすることはできない。本項に規定されている理由だけで打ち切られた試合がサスペンデッドゲームとなる。
(b) 一時停止試合を再開して、これを完了するには、次の要項に従う。
(1) その球場での両クラブ間の日程の、次のシングルゲームに先立って行なう。
(2) その球場での両クラブ間の日程に、ダブルヘッダーしか残っていない場合には、その最初のダブルヘッダーに先立って行なう。
(3) その都市での両クラブ間の日程の最終日に停止された場合には、都市を移して、相手クラブの球場で、なるべく、
(A) 両クラブ間の日程の、次のシングルゲームに先立って行なう。
(B) 両クラブ間の日程にダブルヘッダーしか残っていない場合には、その最初のダブルヘッダーに先立って行なう。
(4) 両クラブ間の最終試合までに一時停止試合が完了していなかった場合は、次のとおりコールドゲームとなる。その試合が、
(A) 正式試合となる回数が行なわれており、かついずれかのチームがリードしている場合は、リードしているチームの勝ちが宣告される。(ビジティングチームがある回の表にリードを奪う得点を記録したが、その回の裏にホームチームがリードを奪い返す得点を記録しないうちにコールドゲームが宣せられた場合は除く。この場合は、両チームが完了した最終均等回の総得点で勝敗を決する。)
(B) 正式試合となる回数が行なわれており、かつ同点の場合は、〝タイゲーム〟が宣告される。(ビジティングチームがある回の表に得点を記録してホームチームの得点と等しくなったが、その回の裏にホームチームが得点を記録しないうちにコールドゲームが宣せられた場合は除く。この場合は、両チームが完了した最終均等回の総得点で勝敗を決する。)この場合は、リーグ優勝に影響しないという理由で再試合の必要がないとリーグ会長が判断しない限り、開始からやり直さなければならない。
(C) 正式試合となる回数が行なわれていなかった場合は、〝ノーゲーム〟が宣告される。この場合は、リーグ優勝に影響しないという理由で再試合の必要がないとリーグ会長が判断しない限り、開始からやり直さなければならない。
(c) 続行試合は、元の試合の停止された個所から再開しなければならない。すなわち、停止試合を完了させるということは、一時停止された試合を継続して行なうことを意味するものであるから、両チームの出場者と打撃順は、停止されたときと同一にしなければならないが、規則によって認められる交代は、もちろん可能である。したがって、停止試合に出場しなかったプレーヤーならば、続行試合に代わって出場することができるが、停止試合にいったん出場して他のプレーヤーと代わって退いたプレーヤーは、続行試合には出場することはできない。停止された試合のメンバーとして登録されていなかったプレーヤーでも、続行試合のメンバーとして登録されれば、その試合には出場できる。さらに、続行試合の出場資格を失ったプレーヤー(停止状態に出場し、他のプレーヤーと代わって退いたため)の登録が抹消されて、その代わりとして登録された者でも、続行試合には出場できる。
【原注】 交代して出場すると発表された投手が、そのときの打者(代打者を除く)がアウトになるか一塁に達するか、あるいは攻守交代となるまで投球しないうちに、サスペンデッドゲームとなった場合、その投手は続行試合の先発投手として出場してもよいし、出場しなくてもよい。しかし、続行試合に出場しなかった場合には、他のプレーヤーと交代したものとみなされて、以後その試合に出場することはできない。
【注】 我が国では、サスペンデッドゲームについては、所属する団体の規定に従う。

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