素人親父の少年野球メモです。
今回は”安全進塁権”について書いてみたいと思います。
こちらも子供が少年野球をはじめてから耳にしたワード。
自分自身も少年野球をやってたんですが、恥ずかしながら全く覚えてませんでした。(汗)
安全進塁権って何だけ?(汗)
安全進塁権とは
安全進塁権とは、走者や打者走者がアウトにされることなく、決められた塁まで安全に進塁できるルールのことです。
起きたプレイの種類によって、テイクワン(1つの進塁)~テイクフォー(4つの進塁)まで、進塁できる数にも違いがあります。
適用されると攻撃側にとっては大きなチャンス拡大となります。
詳しくは野球規則5.06b進塁の項に記載があります。
安全進塁権が与えられるケース
安全進塁権が与えられるケースは多岐にわたります。
それぞれを詳しく確認してみましょう。
走者、及び打者走者に適用されるケース
走者と打者走者の両方に適用されるケースは以下のとおりです。
■4つの進塁(テイクフォーベース)
- 柵越えホームラン
いわゆる柵越えホームランは、ルール上でいうと”4つの安全進塁権を得た”ということなんですね。
明らかに柵越えホームランだと審判が判断した場合には、外野手が打球にグローブを投げつけて進路を変えようが、お客さんが叩き落そうが(笑)、何があっても4つの安全進塁権が与えられるそうです。
■3つの進塁(テイクスリーベース)
- 野手が帽子やマスクなどを使って”フェアボールの打球”の進路を変えた場合
- 野手がグローブを投げつけて”フェアボールの打球”の進路を変えた場合
この辺は、普通に野球をやっていれば起きませんよね。。
少年野球でこんなことする子供はいないでしょう。。
当然ながら、僕も今までにこのようなプレイでテイクスリーベースを与えられたシーンは見たことがありません。(笑)
■2つの進塁(テイクツーベース)
- 野手が帽子やマスクなどを使って”送球”の進路を変えた場合
- 野手がグローブを投げつけて”送球”の進路を変えた場合
この場合の進塁の起点は、野手の帽子やマスク、グローブが打球、、または送球に触れた瞬間とするそうです。
また、あくまで故意に行った場合に限ります。
- 打球がバウンドして柵越えした場合
- 野手が打球に触れて一・三塁のファウル線外の柵を超えた場合
- グラウンドの柵に挟まったり下をくぐったりした場合
これらは、いわゆる”エンタイトルツーベース”のことですね。
- 送球がスタンドやベンチに入った場合
- 送球が競技場のフェンスを越えたり、くぐって抜けた場合
- 野手の送球がボールデッドラインを超えた場合
これらの場合にはボールデッドとなり、試合の進行も中断します。
この辺りは、少年野球でもよく見かけます。
■1つの進塁(テイクワンベース)
- 投手の投球、または送球がスタンドやベンチに入った
- 投手の投球、または送球がフェンスやバックネットを超えたり、くぐり抜けた場合
- 投手の投球、または送球がボールデッドラインを超えた場合
こちらも、少年野球でよく見かけます。
投手の牽制球が悪送球になってボールデッドラインを超えるパターンが多いですね。
- 四球目の投球が、球審かキャッチャーのマスクや防具に挟まって止まった場合
- 三振目の投球が、球審かキャッチャーのマスクや防具に挟まって止まった場合
これらは珍しいケースですね。
走者のみ適用されるケース
走者のみ適用されるケースは以下のとおりで、1つの進塁が与えられます。
- ボーク
- 打者走者が安全進塁権を得て一塁に進む場合
- 野手が飛球を正規捕球した後、ボールデッド範囲(ベンチやスタンド)に入った場合
- 走者が盗塁を試みた時に打撃妨害が起きた場合
進塁の起点について
これまでどのような状況において、いくつの進塁が与えられるかを書いてきました。
ここで気を付けなければならないのは、”どの塁から数えて、どこの塁まで進めるか?”ということ。
そのプレイが起きたときに走者、または打者走者がどの塁まで進んでいたのか?がポイントです。
いくつか例を挙げてみます。
ということで、野手が投げた瞬間に走者がどの塁まで進んでいたか?で変わってきます。
最後に
特に少年野球では野手の送球が乱れたり、投手の牽制が悪送球になったりすることが多いので、テイクワン、テイクツーといった安全進塁権が与えられるシーンをよく見かけます。
審判をやっていると、よくこのような状況に遭遇するので、しっかりと見ておかなければなりませんね。
広い視野でジャッジするのは、我々お父さん審判はなかなか難しいことではありますが......。(汗)