息子は少年野球を始めてから、自分がプレイするのはもちろんのこと、プロ野球や高校野球などを観戦するのも大好きになりました。
話していると普通に詳しくて、かなりビビります。(笑)
で、自分もうろ覚えだったんですが、春のセンバツって各県から1校じゃなくて、出場枠の取り決めがけっこう複雑なんですね。。
選抜高等学校野球大会(センバツ)
正式には「選抜高等学校野球大会」、一般的な呼び名では「センバツ」なんていわれている、甲子園球場で行う春の高校野球大会です。
夏の大会は、各地方大会を勝ち抜いた優勝校が出場するという至ってシンプルな仕組みですが、春の大会はそうではありません。
よく考えたら”選抜”という名前のとおりではありますが、選考基準を満たした候補の中から選抜された高校が出場できるわけです。
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センバツに出場できる数としては、現在の基本は32校となっています。
見てのとおり、各都道府県から1校ずつ出場できるわけではありません。
その代わり、複数の枠があったり、その年だけ特別枠が設けられて出場校が増えたりと、単純に強いから出られるというわけではない、という部分がオモシロいところです。
しかし、仕組みとしては少々複雑なので、なるべくシンプルに書いていきたいと思います。
一般枠=28校
- 北海道:1校
- 東北:2校
- 関東:6校
- 東海:2校
- 北信越:2校
- 近畿:6校
- 中国・四国:5校
- 九州:4校
で、一般枠の合計は28校です。
しかし、この内訳にも特殊な仕組みがあって、その内容は以下のようになっています。
- 関東は東京で1校、それ以外の地域で4校、両地区から選考してさらに1校=合計6校
- 中国・四国も、それぞれの地域で2校ずつ、両地区から選考してさらに1校=合計5校
前年の秋季大会がセンバツの予選のようなイメージですが、一応は選考基準の参考資料といった位置づけになっています。
明治神宮枠=1校
毎年11月に開催される学生野球トーナメント、明治神宮大会。
この明治神宮大会の優勝校が所属する地域の一般枠に1枠追加される仕組みが明治神宮枠です。
2003年から導入されているそうです。
21世紀枠=3校
2001年から導入された21世紀枠。
こちらも非常にユニークで、強さや成績に直接関係ない基準で選ばれる枠となります。
主な選考基準はこちら。
- 部員が少ない
- 専用グラウンドが無い
- 気候が厳しく活動環境が過酷
- 自然災害などを克服
- ボランティア活動などで地域に貢献している
- 他校の模範となるような校風である
- 学業と部活動を両立している
など。
要は、何らかのハンディを背負っているにもかかわらず部活動に励んでいたり、野球以外の活動へ積極的に取り組んでいたりする学校に、甲子園出場の機会を与える、というものです。
全国9地区からそれぞれ1校が推薦され、推薦理由説明会~特別選考委員会を経て、出場できる3校が決定します。
特別枠が設けられる年もある
前途のとおり、基本的には一般枠28校+明治神宮枠1校+21世紀枠3校=合計32校となっています。
これに加えて、過去には特別枠が設けられた年もありました。
前年優勝校が無条件で翌年の全国大会に出場てきる「前年優勝校枠」、一般選考の補欠校が出場する「希望枠」、そして第85回記念大会では東日本大震災からの復興を目指す東北地方の学校から選出された「東北絆枠」などがありました。
このような柔軟な対応もセンバツならではですね。
誰が選考してる?
ということで、センバツの出場校は上記のような枠に基づき各地域から選抜されます。
選抜ですから、誰かが選考しているということですが、そのあたりはどのような仕組みになっているのでしょうか。
その流れはこちら。
高野連と毎日新聞(主催者)が人選して選抜高校野球大会運営委員会を組織する
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その選抜高校野球大会運営委員会が人選して選抜高校野球出場校選考委員会を組織する
この選考委員会が最終的な出場校を決めるわけです。
選考するということなので、一応これまでの成績は関係ないという建前ですが、実際には秋季大会の成績が考慮されて大会の上位チームが出場する流れとなります。
なので、例えば出場枠が2校の地区でしたら、秋季大会の決勝戦まで進んだ優勝校と準優勝校の2校で、ほぼ決定ということです。
最後に
うーん、なかなか複雑ですね。(笑)
選抜とはいえ、各地区大会で枠以上の順位まで勝ち進めば出場はほぼ確定という流れなので、仕組みは難しいですが、結果はわかりやすかったりします。
高校球児にとって甲子園は特別なものですからね。
色んな枠が設けられて出場のチャンスが多岐にわたるセンバツは、これはこれで非常に魅力ある大会だと思います。
毎年、その選考基準については、賛否両論あるそうですが。(苦笑)