少年野球をはじめた子供につられて、我が家では完全に野球ブームとなっております。(笑)
家族で野球について会話する機会も増えました。
今回は、”高校野球の球数制限”について書いてみたいと思います。
高校野球の球数制限
これまでは、なんとなく野球=根性のようなイメージがありましたが、現在ではプレイヤーである子供たちの身体に配慮したルールに改訂されていってます。
少年野球でも、球数制限など、特に投手の肘、肩へ負担を考えた動きが高まっています。
その流れは少年野球だけでなく、学生野球の集大成ともいうべき高校野球でも同じです。
2019年も終わり間近になって、高校野球において1人の投手の投球数は1週間で500球までという制限が決定されました。
2020年のセンバツを含む春以降の公式戦から実施されるそうです。
これを受けて、プロ野球では採用されていた申告敬遠も取り入れられました。
「球児の身体への負担が少なくなっていいねぇー」と思う一方で、反対意見など様々な意見があがっており、なかなか難しい問題なんだな、とも感じています。
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この球数制限には元プロ野球選手を含む、色んな方が意見をされています。
賛成意見
- 故障を少なくする施策はどんどんやった方が良い
- むしろ高校以前の小・中学生時代から制限した方がいい
- 必然的に控え投手の出番が増えるので多くの選手にプレイの機会が生まれる
- いかに少ない球数で打者を抑えるか?というテクニックが重要視されるようになる
- 歯止めが利かない高校生だからこそルールで制限するべき
- 球数制限どころか連投制限も設けた方が良い
2019年初頭には、筒香選手が練習しすぎる少年野球の現状についてコメントしていたのが話題となりました。
選手の故障を抑えるルール作りは、これからも加速していくことでしょう。
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反対意見
- 完全試合やノーヒットノーランなどの記録が出にくくなる
- 投げなければ故障しにくい身体をつくることはできない
- 投球後のケアが万全ならば障害は起きにくい
- 投手を複数人育てられるほど部員も多くないし時間もない
- 部員の数によってチームの強さに格差が生まれやすい
- 球数以前に、タイブレークや日程の調整など他にやれることがあるはず
- 高校を野球人生の集大成と考えている部員も多い
- 好投手の時にファウルで球数を稼ぐような作戦が横行する可能性がある
- 練習投球や守備時の送球、牽制球などが考慮されていないのに投球数だけを制限するのはどうか
実際にプレイしている高校球児や現場の指導者の方なんかは、こちらの意見が多かったように思います。
あなたはどちらでしょうか?
色んな意見を見ていると、筋が通っているものも多く、非常に難しい問題だというのを再認識させられますね。
個人的には、賛成、反対、どちらの意見にも「なるほどなぁ....」と思うものがありました。
賛成意見にあった、いかに少ない球数で打者を抑えるか、というテクニックを身につける流れになるのは非常にメリットが大きいように思います。
高校野球でも球速しか大きな話題にはなりませんが、本来はそれが全てではありませんからね。
むしろ、その先も野球を続けていくならコントロールや球質が重要になってくると聞いたこともあります。
そして反対意見では、高校を野球人生の集大成と考えている球児も多い、というもの。
考えてみればそうですよね、全ての人がプロを目指し、大学や社会人で野球をやるとは限りません。
そうなると、どうするべきなのか....。
前途の筒香選手は、「大人の都合ではなくて、子供たちの将来を考えることが一番大事」とコメントしていました。
今回の球数制限についても、何度も議論を重ね、意見を集め、再考し、決定に至ったと聞いています。
難しい事柄ですが、少年野球をやっている子を持つ親としては、決して無関係なことではないので、これからも注目していきたいと思います。