素人親父の少年野球メモ。
今回は”フィルダースチョイス”について調べてみたいと思います。
なんだかインパクトのある語感なので一度聞いただけで覚えてしまいそうです。。
記録に関する用語なので、試合中に「フィルダースチョイスだー!!!」のようには使いませんが(笑)、プレイを解説したりスコアに記入したりするときに知識としては必要になってきます。
詳しい取り決めについてはうろ覚えなので、今回しっかりと勉強してみたいと思います。
フィルダースチョイスとは
フィルダースチョイスのルールは、公認野球規則に記載されています。
フェアゴロを扱った野手が一塁で打者走者をアウトにする代わりに、先行走者をアウトにしようと他の塁へ送球する行為をいう。
また、
(a)安打した打者が、先行走者をアウトにしようとする野手の他の塁への送球を利して、1個またはそれ以上の塁を余分に奪った場合や
(b)ある走者が、盗塁や失策によらないで、他の走者をアウトにしようとする野手の他の塁への送球を利して進塁した場合や、
(c)盗塁を企てた走者が、守備側チームが無関心のためになんら守備行為を示さない間に進塁した場合
などにも(9.07g)、これらの打者走者または走者の進塁を記録上の用語として野手選択による進塁という。
野手選択
普通に一塁へ送球していれば打者走者をアウトにできるようなシーンで、他の走者をアウトにするために一塁ではなく他の塁へ送球する場合のプレイを指します。
まさしくFIELDER'S(野手の)CHOICE(選択)ということで、野手の意思でどの走者をアウトにしようとするか選ぶわけです。
動画で見てみる
こちらはツーアウト三塁の場面でサードゴロ。
普通に一塁に送球すれば打者走者をアウトしてチェンジという場面ですが、なぜか飛び出していた二塁走者をアウトにすることを選択して、結果オールセーフ。
これは....少年野球でも怒られるだろうな。(笑)
こちらはノーアウト二塁の場面で送りバントを敢行。
打球は捕手の目の前に転がり、そのまま迷わずに三塁へ送球することを選択しましたが、判定はセーフとなり、当然ながら打者走者もセーフになっています。
これは頻繁に起こりうるシーンですね。
ちなみにこの動画でいうと、狙い通り三塁でタッチアウトを取ったとしても打者走者は生き残るので、こちらもフィルダースチョイスとなります。
全てセーフになったか、選択した方の走者をアウトにできたか、は関係ありません。
一塁で打者走者をアウトにしようとせず、先攻している走者をアウトにすることを選択した時点でフィルダースチョイスになるわけです。
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それではフィルダースチョイスとなった場合に各選手の記録はどのようになるのでしょうか。
打者
結果として打者走者が生き残ったとしても、普通に考えれば一塁に送球されてアウトになっていたはずなので、記録上は凡打という扱いになります。
なんか変な感じかもしれませんが、打者走者として一塁でセーフとなっているにもかかわらず、安打ではありません。
ですが、打点はつきますので、1打数0安打1打点といった記録になります。
■送りバント
先ほどの動画もそうでしたが、フィルダースチョイスは送りバント時に起きやすいともいえます。
で、その送りバントに関連して起きたフィルダースチョイスは、犠打と記録されて打数も増えません。
■サヨナラの場面
例えばノーアウト、もしくはワンアウト三塁というサヨナラの場面ではフィルダースチョイスにはなりません。
なぜならば、得点が入ったら試合が終わってしまいますので、野手はホームインを阻止するしかない、本塁へ送球する以外選択の余地がないからです。
野手
野手はフィルダースチョイスを生み出す張本人ですが、その送球の結果がセーフになっても記録としてはエラーにはなりません。
オールセーフになった場合、明らかに野手の判断ミスといえますが、記録上はエラーではないのです。
投手
もしもフィルダースチョイスになり得点が入った場合には、投手には自責点がつきます。
野手の判断ミスだとしたら、少しかわいそうな気もしますが。。
最後に
うん、ちょっとわかったかもれません。
ただ、あくまで記録上のものなので、普通に野球やっていてもその言葉が登場することはありませんからね。
こういうルールこそ、学ぼうと思わなければずっとわからないままかもしれません。
それではまた。