素人親父の少年野球メモ。
今回は”ホームランのときに走者に触ったらアウト?”について書いてみたいと思います。
以前、高校野球でも抗議と厳重注意が行われた走塁の補助(肉体的援助)ってなに?
ホームインする前に走者に触ると?
結論からいうと、(あくまで野球規則上は)アウトにならないということです。
ホームランを打ってホームインする前に、ランナーコーチとハイタッチしたり、ベンチの控え選手と抱き合ったりする行為は、規則として罰則が決められているわけではなく、マナー違反の範疇で「やめましょう!」とされているそうです。
冒頭で”あくまで”と書いたのは、その団体や大会のローカルルールにおいて、このような行為はアウト!と決められている場合があるみたいだからです。
ホームランを打った場合の走者への接触...云々といった内容のルールは野球規則には書いてありません。
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規則を決めるときに、なぜこの言葉にしたんでしょうか。(苦笑)
それとも、何か別のものを連想してしまう自分がおかしいのでしょうか。。
まぁ、それはいいんですが(笑)、走者に触れた際のルールは公認野球規則7.09(h)「ベースコーチによる肉体的援助」に記載があります。
次の場合は、打者または走者によるインターフェアとする。
7.09(h)「ベースコーチによる肉体的援助」
三塁または一塁のベースコーチが走者に触れるかまたは支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁あるいはそれらの離塁を肉体的に援助したと審判員が認めた場合。
高校野球で抗議があった時には、「走者の補助行為」なんて言われかたもありました。
こちらを読み解いていきましょう。
ベースコーチの記載しかない
ちゃんと見てみると、”ベースコーチによる”という記載になっています。
ホームランの際に、先にホームインした走者や、ベンチから出てきた控え選手などが打者を出迎えたりしますが、これらの選手についての記載は、そもそも無いんですね。
それは、攻撃中にベンチにいる選手がグラウンドに出てくること自体禁止されているからかと思われます。
全軟連の競技者必携には、このように記載がありました。
試合中の禁止行為-11
試合が開始されたら、控えの選手は試合に出場する準備(交代選手のキャッチボール)をして
いる者の他は、ベンチ内にいなければならない。
ただし、攻守交代時に限り、控え選手がファウルグラウンドで外野の方向ヘランニングするこ
とを認める。
ただ、こちらもアウトになるルール(インターフェアやオブストラクションの妨害系ルール)と絡んでいるわけではないので、アウトになる云々とは別の話になりますね。
具体的に援助とは
規則には、”触れるかまたは支えるかして、帰塁あるいはそれらの離塁を肉体的に援助した”場合に適用されるとあります。
こちらを具体的にいうと、このようなケースを想定しているそうです。
- 走塁中に転んだ走者が起き上がるのを手助けした
- 走路を外れた走者を押して本来の走路に戻した
- 本塁に突入しようとしている走者を体をつかんで止めた
など。
要は、自チームが有利になるよう、触る、支えるなど体に触れる行為を伴って、走者を手助けした場合です。
なので、よくいわれる”ホームラン時のランコーと走者のハイタッチについては、確かに体に触れてはいますが、それによって何かを援助したかというと...そうではないという判断が合ってるように思いますね。
審判員が認めた場合
そして、これら文章を結ぶかたちで、最後に”審判員が認めた場合”とあります。
ということは、実際に何かしらの行為が発生したとしても、それを「援助した!」と審判員が認めない限りは、この規則は適用されないということです。
あくまで審判員の判断に委ねられるわけです。
最後に
調べてみると、ホームランのときに走者に触ったらアウトになる...といったことは、規則には何も書かれていないことがわかります。
また、スタンドインのホームランはボールデッドだから...みたいなことも書いてません。
なんなら、走者に触る対象としては、ランコーについてしか書いていません。
自分を含めて、何で「ホームインするまで誰も触ってはいけない」というルールがあると植え付けられていたのでしょうか。。
不思議です。
今回はこれで終わりますが、何か新しい事例や見解が見つかったら、追記していこうと思います。