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5.03 ベースコーチ-攻撃側は必ず2名のランコーを出さなければならない

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正確な情報は、実物の公認野球規則「5.03 ベースコーチ」を見てください!

5.03 ベースコーチ

ベースコーチ(ランナーコーチ・ランコー)についての規定が書かれています。

必ずいなければならない

(a) 攻撃側チームは、攻撃期間中、2人のベースコーチ(1人は一塁近く、他は三塁近く)を所定の位置につかせなければならない。
(b) ベースコーチは、各チーム特に指定された2人に限られ、そのチームのユニフォームを着なければならない。

2人のベースコーチを所定の位置に”つかせなければならない”とあります。

ベースコーチは必ずいなければならないんですね。

学童だと準備にモタモタしてベースコーチの配置が遅れることもよく見かけますが、その際に「攻撃側が不利になるだけだからランコーを急かす必要はない」と聞いたことがあります。

しかし、規定を見るとそれは間違いだったんですね。

ボックスを出てもいい

(c) ベースコーチは、本規則に従いコーチスボックス内にとどまらなければならない。ただし、コーチが、プレーヤーに「滑れ」「進め」「戻れ」とシグナルを送るために、コーチスボックスを離れて、自分の受け持ちのベースで指示することは、プレイを妨げない限り許される。ベースコーチは、用具の交換を除き、特にサイン交換がなされている場合などには、走者の身体に触れてはならない。

良いベースコーチほど、大きなジェスチャーで走者に指示を出します。

時にはコーチャーズボックスから乗り出して指示していますよね。

それは大丈夫なのかと思うかもしれませんが、この規定には”プレイを妨げない限り許される”とあります。

さらにこの後の文言には、”打球が自分を通過するまで”と書かれています。

ということは、打球がベースコーチの位置を通過し、かつプレイの妨げにならない範囲でボックスの外に出ることを許されているということですね。

ただし後の【注3】にはこのように書かれています。

たとえば、三塁コーチが本塁付近にまできて、得点しようとする走者に対して、「滑れ」とシグナルを送るようなことは許されない。

三塁コーチャーという名のごとく、あくまで三塁ベース近辺で起こる走者の動きに対してのみ指示を出すことが許されているということのようです。

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ベースコーチの肉体的援助

ベースコーチに関する規定で、公認野球規則インターフェアの項に、「ベースコーチの肉体的援助」というものがあります。

これは、例えば三塁ベースコーチが、三塁を回ろうとしている走者の背中を押して走路を変えたり、転びそうな走者を抱えて走路に戻したりと、ベースコーチが走者の体に触れて何らかのサポートをした場合に適用されます。

そのような行為は規則内でも禁止されていてインターフェアとなります。

これだけ見ると当然のような気もしますが、この規則を拡大解釈し”何人たりとも走者に触れてはいけない”と思っている人も多いようです。

例えば、スタンドインホームランを打った打者走者がホームインする前に、ハイタッチや抱き着いたりする行為があった場合に、そのホームランは取り消しになる...みたいな。

でも、これはあくまで厳重注意となる事柄にすぎず、それによってホームランが取り消しになるという規則はどこにもありません。

上記のとおり、このに規則ついてはベースコーチが何らかのサポートをする意味で走者に触れた場合に適用されるものです。

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