暴投の定義は、定義82参照。捕逸の記録は、本条規定により、捕手の行為が走者の進塁の原因となったときに捕手に与えられる。
(a) 投手の正規の投球が高すぎるか、横にそれるか、低すぎたために、捕手が普通の守備行為では止めることも処理することもできず、そのために走者を進塁させた場合には、暴投が記録される。
また、投手の正規の投球が、捕手に達するまでに地面やホームプレートに当たり、捕手が処理できず、そのために走者を進塁させた場合にも、暴投が記録される。
第3ストライクが暴投となり、打者が一塁に生きた場合は、三振と暴投を記録する。
(b) 普通の守備でなら保持することができたと思われる投手の正規の投球を、捕手が保持または処理しないで、走者を進塁させたときには、捕手に捕逸を記録される。
第3ストライクが捕逸となり、打者が一塁に生きた場合は、三振と捕逸を記録する。
【原注】 守備側チームが走者の進塁を防いでアウトにしたときは、暴投および捕逸を記録しない。たとえば、走者一塁で投球が地面に当たり捕手が捕れなかったが、ボールを拾い直して二塁でアウトにした場合、暴投を記録しない。他の走者の進塁は、野選による進塁と記録する。また、走者一塁で捕手が投球を捕らえ損じたが、ボールを拾い直して走者を二塁でアウトにした場合も、捕逸を記録しない。他の走者の進塁は、野選による進塁と記録する。
9.13 暴投・捕逸
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