野球をやっている人なら当然知っているのだとい思いますが、バットの中にはノック専門に使用するノックバットという道具があります。
バットはバットなんですが、普通のものと見比べると何かが違う。。
ノックバットとは
こんなやつです。
まぁ、バットなんですが、何だか細い。
例えばAmazonなんかで検索すると山ほど出てくるんですが、どの種類を見ても細い形状になってます。
ノックバットといいながらもここまで普通のバットに近いんでしたら、わざわざ専用のものを用意する必要もない気がしますが...。
と、考えるのは僕のような素人。。
やっぱり理由があるんですね。
普通のバットとの違い
見た目的には一目瞭然ですが、普通のバットはグリップからヘッドにかけて明らかに太くなっています。
こうして比べて見るとノックバットはめちゃくちゃ細いですね。(笑)
軽い
どうやらこれが一番大きな理由みたいですね。
状況にもよるでしょうが、ノッカーは一度の守備練習で数多くの球を打たなければなりません。
当然疲れますよね。(笑)
そのため、ノッカーに負担が掛かりすぎないよう重量を減らしたのがノックバットなんです。
視覚的にまず目に飛び込んでくるので”細い”というのが大きな特徴のように感じますが、軽量化していった結果細くなったというのが正解みたいです。
同じ長さの他のバットと比較するとこんな感じでした。
(83cmのバットで比較しました。)
重さ | |
---|---|
ノックバット | 540g |
ビヨンドマックスギガキング | 700g |
カタリスト | 680g |
ブラックキャノン | 710g |
比較対象が偏ってる気もしますが(苦笑)、イメージとして捉えていただけると幸いです。
このように見ると、かなり軽いのがわかりますね。
長い
ノックバットは細いだけでなく長いです。
これは遠心力を使って、少ない力でもボールを飛ばせるようにするためなんだとか。
こちらも、ノッカーの負担を減らすための工夫になってるんですね。
耐久性は低い
あくまで”普通のバット”に比べてという意味ですが、ノックバットの耐久性は低いようですね。
軽量化を目指して細くなっているんですから、当然といえば当然ですが。。
ピッチャーが投げたボールを思い切り打ち返そうとしたら折れてしまうこともありそう。
そもそもそういう風に作られてないですからね。(苦笑)
トスされたボールを打つことを想定していますから、剛速球は打っちゃダメです。。
木製と金属orカーボン
ノックバットというと木製のイメージがありますが、金属やカーボン製のものもあります。
その使い分けはどのようになっているのか?と調べてみると、明確な違いは無さそうでした。
皆さん打ちやすい方を使ってるという感じみたいです。
まずは良質なノックを選手へ提供するというのが大前提ですから、好みというのは大きなポイントなのかもしれません。
ただ厳密にいうと、外野フライなどは打音で距離感を判断することもあるので実際に使う素材のノックバットを使った方がいいという意見もあるようです。
高校生以下なら金属やカーボン、それ以上なら木製ってことですね。
ビヨンドマックスのノックバットはある?
そのような理屈からすると、少年野球でかなり多くの子供たちが使っている人気バットはビヨンドマックス。
そしてビヨンドのような複合バットは打球の伸び方も特徴的だといわれています。
そうなるとビヨンドマックスのような複合ノックバットがあると、外野ノックなんかは非常に実戦的な練習ができそうですよね。
で、調べてみたんですが、複合ノックバットなんてものは存在しませんでした。当然か。(笑)
親御さんが高いお金を出して子供に買ってあげたビヨンドをノックに使うわけにはいかないので(笑)、倉庫に眠っているチーム所有の古いビヨンドを使うといいかもしれませんね。
.....といいながらノックバットを色々と物色していたら、ビヨンドのノックバットが過去に販売されていたことを知りました!
思いっきり”BEYOND MAX”って書いてあります。(笑)
現在は生産されていないみたいですが、自分が調べた範囲では在庫が残っているショップもありませんでした。
中古でオークションなんかに出品されるのを狙うしかなさそうですが、それも競争率が高そうですね。(泣)
少年野球では多くの子がビヨンドを使っていますので、このビヨンドノックバットを使えば、かなり実戦に近い練習ができそうです。
樹脂でコーティング
ビヨンドではないですが、打面に樹脂加工を施したノックバットがあります。
それがこちらのスケルトンノックバット「ファイア」です。
いわゆる芯の部分にポリカーボネートという樹脂を施しています。
この樹脂のおかげで強烈なスピンがかかり、通常の木製よりも飛距離が伸びるとのこと。
さらにはこのコーティングが劣化を抑えてくれるため耐久性もアップしているという優れもの。
ビヨンドのようにバット側が凹む仕掛けではなく、金属バットの縦研磨と同じ理屈でスピンをかけ飛距離と伸びをアップさせているそうです。
こちらの動画では、実際にスケルトンノックバット「ファイア」を使って外野ノックをしていますが、本当に伸びが違うみたいですね。
少年野球では、ここまで打球が伸びてくるバッターもいないでしょうから、ちょっとオーバースペックなのかな?
人気のノックバット
ということで、ノックバットについて書いてきましたが、調べていると価格がけっこうリーズナブルなんだなぁと思いました。
子供に買わなければならないバットに比べると超安いです。
「これなら自分も一本くらい......。」なんて思って(笑)、主要ネットショップで人気がありそうなノックバットを調べてみました。
久保田スラッガー BAT-8
カラーが豊富でカッコイイというレビューが多い、スラッガーのBAT-8。
これだけのカラバリがあればチームカラーに合わせて選ぶこともできそうです。
販売価格は6000円弱くらいです。(本ページ執筆時)
ミズノプロ ノックバット
安定のミズノプロ。
こちらもカラーが豊富ですね。
ミズノプロは高いの皆さんもご存知の通りかと思いますが(笑)、こちらは1万円弱(本ページ執筆時)くらいの販売価格となっていました。
ミズノはこれよりも安い価格帯のものから、金属、カーボンなどラインナップも豊富です。
デサント DBBLJG21
こちらはデサントのノックバット。
見た目もカッコいいですし、何よりもリーズナブルです。
4000円弱(本ページ執筆時)という価格帯なので、一回呑みに行くのを我慢すれば、十分買えちゃう金額です。
こだわる人はオーダーで
色々調べていると、こんな情報も発見。
ノックバットを自分オリジナルでオーダーできるサービスもあるそうです。
自分のオリジナルノックバット......カッコいいですね。。
セミオーダー
既製品の枠組みの中で、微妙な仕様を指定できるのセミオーダーといえそうなサービス。
いまはネットショップなんかでも購入することができるようです。
例えばこちらは、楽天市場に出展されている「野球専門店ムサシ」さんのオーダーノックバットサービス。
こちらの商品で指定できる仕様は以下のようになっています。
- バットの長さ(89cmか91cm)
- グリップの形状(P型か丸柄)
- カラーパターン(見た目のデザイン)
- 本体カラーとマークカラー(各部位の色)
さらにはオプションで文字のレーザー刻印もあるので、チーム名や自分の名前も入れることができるようです。
ここまで指定できると、かなりオリジナリティが出せそうですね。
(ほとんど)フルオーダー
さらに細かく仕様を指定できるサービスもあります。
- 素材
- 長さ
- 重さ
- 太さ
- 各部位のカラー
- ネーム入れ
- ヘッド形状
- グリップ形状
- コーティングの有無
などを指定でるようです。
ここまで指定できれば、ほとんどフルオーダーといってもいいくらいの内容ですね。
もちろんお店に出向けば完全なるフルオーダーを受けてくれるお店もあると思いますが、ネットで注文できる範囲ですと、この辺りが最高峰となりそうです。
調べている中で見つけたいくつかのサイトを乗せておきますので、興味のある方はご覧になってみてください。
子供にノックバットで素振りさせる?!
調べるほどノックバットが欲しくなってきましたが(笑)、コーチでもないのに中々踏ん切りがつきません。。
と思っていたら、ノックバットを使った素振りがバッティング上達に効果的だという情報を見かけました。
いわゆる長尺バットの代わりにノックバットを使って素振りするそうです。
なるほど。
長尺バットやトンボ、竹竿などを使った素振りは、このようなメリットがあるといわれています。
- 大きなフォロースルーが身につく
- 下半身主導の力強いスイングになる
- レベルスイングに矯正できる
元ジャイアンツの高橋由伸氏もこのような練習であの綺麗なフォームを作ったというのは有名な話。
ノックバットなら、長いし、軽いし、まさにピッタリですよね。
で、自分の話に戻りますが、子供の素振り用バットとしての意味も持たせれば、「じゃあ子供のために買おうかな.....」と思えますし、奥さんにも言い訳ができます。(笑)
イチお父さんなのにノックバットを買おうか迷っている人は、そのように思い込んでみてはいかがでしょうか。
最後に
しょーもない疑問でしたが、調べてみるとなかなかオモシロいですね。
”ノックバットだから細い”ではなく、軽量化するために細くなった、というのが理由だったとは。。
まずは格好から入るタイプの僕は「ノックバット買っちゃおうかな...」とか考えてましたが、回数を多く振らないのであれば必要ないこともわかってよかったです。(笑)
細いノックバットだと自分が上げたトスすら空振りしそうだから、普通のバットの方がいいかもな。。
というかそんなこと考えてる前にノック練習しろ!
って感じですね。(笑)