今回は試合前に行われるシートノックをリサーチ。
シートノックとは
シートノックとは、野手が全員守備位置についてノックを受ける守備練習です。
ウチの少年野球団では普段の練習でもけっこうやりますし、練習試合を含む試合の前には必ず行います。
個々にノックを受ける守備練習とはちがい、より実践向きの練習になるのが特徴。
一方、野手全員に対してノッカーは一人(もしくは外野担当を含めた二人)なので、必然的に一人当たりが受けられるノックの本数は少なくなります。
個人の守備力を向上させるというよりも、実践的なプレイを想定した守備練習ですね。。
時間は?
試合前のシートノックは基本的に時間が決められています。
状況によって変わることがあるかもしれませんが、基本的には中学以上が7分、少年野球では5分が一般的なようです。
公式戦ともなると厳格にルールが決まっているので、時間の経過を放送で知らせてれます。
ちなみに、球場で試合がある場合には、BSO電光掲示板で時間の経過を表示したりします。
例えば少年野球でしたら、B×3とS×2のライトを点灯させて、1分ごとに消していくんです。
これはわかりやすいですね。
また、計測を開始するタイミングは「〇〇少年野球団、シートノックを開始してください」などのアナウンスがあった時点です。
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基本的にシートノックは”こういう順番でヤル”という決まりはありません。
ただ、王道なパターンというものはあるようです。
例えばこんな感じ。
- ボール回し
- 内野ゴロ(サードから時計回り~最後キャッチャー)→一塁送球
- 外野フライ(レフトから時計回り)→二塁送球
- 内野ゴロ(サードから時計回り~最後キャッチャー)→二塁送球から一塁へゲッツー
- 外野ゴロ(レフトから時計回り)→バックホーム
- 内野ゴロ(サードから時計回り~最後ピッチャー)→バックホーム
- キャッチャーフライ
ウチの少年野球団はこんな感じです。
これでもリズムよくノックしていかないと、時間ギリギリですね。
内容は違うことも多い
あくまで上記の順序をベースとするならばこんな感じです。
- ボール回ししない
- キャッチャーがセカンド送球の練習をする
- ピッチャーがバント処理の練習をする
- 内野手がベースに入るフリをしてからノックを受ける
- キャッチャーフライはやらない>
- 繰り返しせずひと通りノックしたら終了
などなど。
より実践向きにしたり、簡略化したりするわけです。
高校野球の名門が行っているシートノック
最後に、実際にシートノックを行っている動画を見てみましょう。
大阪桐蔭高校は内野を重点的に行った後、外野へ移行していくみたいですね。
智弁和歌山も内野の守備練習が多いですね。
横浜高校は内野と外野の間に落ちるようフライを取り入れてますね。
金足農業は外野から。キャッチャーフライに苦戦してるのはご愛嬌?!
通常の練習時でもシートノックをやることがある
ここまで見ると、シートノックは試合前のウォーミングアップというか、パフォーマンス(笑)というか、そんなイメージになってしまいますが、もちろん通常の練習時にも採用されることがあります。
個々の守備練習というよりは、試合時の動きまで含めた実践的な練習ですね。
ランナーを走らせたり、さらにそのランナーを塁に残してアウトカウントもとりながら、とり本番に近いカタチで練習するわけです。
これがかなり効果的なんですよね。
ウチの少年野球団でもやったりしますが、回数を重ねるごとに新たな課題が次々と発生してきます。(笑)
実際にそのシチュエーションを体験することで、より理解が深まりますからね。
時間とスペースの余裕があれば、かなり効果的な練習になるように思います。
最後に
ということで、シートノックは基本っぽい流れがありながらも、各チームで独自の方法を取り入れたりしてるみたいですね。
それにしても、テンポのいいシートノックは見ててみ気持ちいいですし、カッコいいです。
プロ野球のシートノックなんて見てると、華麗すぎてビビります。
捕ってから送球までが速すぎる.....ってプロだから当然か?!(笑)
プレイする選手たちはもちろんですが、リズムよく的確にノックする監督やコーチも凄いですね。
というかそのテンポを作り出しているノッカーたちが一番のポイントなのかな?