少年野球をやっている子供に負けないよう、野球のことについてリサーチしてます。
今回はランナーコーチついてです。
懐かしいですね、ランナーコーチ。
僕も少年野球をやっていたころには、当然ですがよくやってました。
でも、思い出してみても、細かい動きとかよく覚えてないんですよね.....。
脇役っぽいイメージがあるかもしれませんが、実際にはかなり重要な役割なので、改めていろいろと調べてみました。
ランナーコーチ(ベースコーチ)とは
ランナーコーチ・・・略してランコーなんて呼ばれてますが、本来の名称は”ベースコーチ”だそうです。
知らなかった。。
で、(わかりやすい方で)ランナーコーチは、一塁と三塁のコーチャーズボックスに立って走者に対して指示を送る人のことをいいます。
野球に携わったことのない方は、あまり気に留めたことがないかもしれませんが、チームの勝敗にも大きく関わる重要な任務なんですよ。
役割
ランナーコーチの役割ですが、走者に対して指示を送ることが任務となっています。
走者は、セーフになること、ひとつでも先へ進塁を試みることに集中していますので、周りの状況まで完全に把握していません。
その走者に対して、明らかにアウトのタイミングならストップさせたり、逆にチャンスなら進塁を指示したりするわけです。
少年野球ではそこまでやりませんが、レベルが上がってくると、相手投手の癖を盗んだり、捕手や相手ベンチからのサインプレーを解読したりするなど、特殊な目的もあるようです。
ここで動画をひとつ。
大きすぎるくらいの動作で走者に指示を送っていますね。
これぞランナーコーチの鏡!
ルール
自分のチームの攻撃時には、ランナーコーチを二人設置することが義務付けられています。
そして、チームのユニフォームを着てることやヘルメットを着用していることもルールとなっています。
プロなんかではコーチ陣がランナーコーチを担当してますね。
原則としては限定した二名をランナーコーチとしているそうですが、アマチュアではその限りではありません。
少年野球の場合には、控え選手や自分の打席が終わったばかりの選手、声が大きい子(笑)なんかがランナーコーチに入ることが多いです。
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それではランナーコーチのやり方について書いていきます。
ランナーコーチは、ただコーチャーズボックス内のどこかに立っていればいいわけではなく、状況に応じて立ち位置も変えなければなりません。
それは、より的確に指示を送るために必要なことなんです。
なかなか大変なんですよ!
一塁コーチ
一塁コーチの主な役割はこちら。
- ボールをどの野手が持っているか走者に伝達する
- 牽制の有無(野手がベースカバーに入っているか)を伝達する
- 野手の守備位置、フォーメーションを走者と共有する
- アウトカウントとそれに対する次のプレイを共有する
例えば、右バッターはレフト方向に打つことが多いですが、その場合走者からは打球の行方確認するのは困難です。
ツーベースヒットになるような打球でしたら、二塁への進塁を指示するなど細かな対応が必要になります。
また、2・3塁の時には二塁走者に牽制の有無を伝えなければなりません。
ベースカバーに入ったかどうかは走者からは確認しづらいですからね。
ランナーなし、一塁手がベースについているときの立ち位置
通常時にはボックスの端、外野寄りに立ちます。
この位置にいると打者走者が触塁するときにコーチを見やすく、二塁に進塁すべきか否か確認しやすくなります。
逆に手前に立っていると、早い段階で打者走者の視界から消えてしまうので、適切な指示を送ることができません。
また、一塁手がベースについていて牽制の可能性があるときにもこの位置で指示を送ります。
一塁手がベースについていないときの立ち位置
ランナー1・2塁や満塁のときなど、一塁手がベースにつかず牽制の可能性が低いときにはこの位置に。
視野を広くしておくとことで、後に一塁手がベースに入ってくることを確認しやすくなります。
また、二塁走者に指示を送るような場合には若干外野よりに動き、ボックスの真ん中くらいに立ち二塁走者を確認しやすい場所に位置します。
三塁コーチ
三塁コーチの主な役割はこちら。
- ボールをどの野手が持っているか走者に伝達する
- 牽制の有無(野手がベースカバーに入っているか)を伝達する
- 野手の守備位置、フォーメーションを走者と共有する
- アウトカウントとそれに対する次のプレイを共有する
- 二塁走者の三塁進塁の指示とスライディングの有無
- 本塁への進塁の指示
基本となる役割は一塁コーチと変わりませんが、三塁や本塁への進塁を指示するという直接得点に絡むプレイに関わるのが大きな特徴です。
そういう意味では三塁コーチの方が緊張するかもしれません。(笑)
ランナーなし、ランナー1塁のときの立ち位置
2塁から3塁への進塁に対して確認しやすく指示しやすい立ち位置はこちら。
走者の正面に位置するので、三塁コーチからの指示が見やすくなります。
ランナー2塁、3塁のときの立ち位置
本塁寄りに位置することで、走者から見やすくなります。
ここは得点に絡む重要な場面なので、大きな声とジェスチャーで指示したいですね。
そこから捕球の体勢、外野手の肩、走者の脚力、点差、アウトカウントなど考慮して指示を決めましょう。
掛け声とジェスチャー
それでは走者対しての掛け声とジェスチャーを確認しておきましょう。
いずれの場合も、大きな声とジェスチャーでランナーにアピールしなければなりません。
GO!(周れ!)
腕をグルグルと回して、進塁を指示します。
すぐにランナーが気づくように、派手に回しましょう!
いち早く支持が伝われば、その分だけ安全にセーフになることでしょう。
STOP!(止まれ!)
”通せんぼ”するように両手を横に大きく横に広げてストップを指示します。
得点圏のランナーがアウトになってしまったら大変です。
確実に気づいてもらえるよう、こちらも大きな動作でアピールしましょう。
スライ!(滑れ!)
腕を上下に振ってスライディングが必用であることを指示します。
ノースライ!
タイミング的にスライディングは必要ない時に指示します。
スライもノースライも二塁への進塁の場合にはジェスチャーは見えないので、より大きな声で指示する必要があります。
塁についている走者への掛け声
一塁や三塁についている走者には牽制への対応や盗塁などのフォローを行います。
ランナーコーチというと、こちらを思い浮かべることの方が多いかもしれませんね。
「リーリーリー・・・」ってやつです。。
ベンチからのサインを共有しながら投手の動きを見て走者をフォローします。
「リーリーリー・・・」と声がけしながら、投手の動きを見て牽制が来るなら「バック!」。
牽制がなければ「ゴー!」です。
また、牽制があった場合にはボールの所在を走者と共有します。
スライディングして帰塁した場合には、走者からするとボールがどこにあるかわかりませんからね。
一塁手がまだボールを持ってる場合には「持ってるよー持ってるよー・・・」と注意を促し、投手へ投げ返した時点で「投げた!」と声がけしたりします。
こうしておけば、ボールがどこにあるかもわからないのにフラフラと塁を離れたり(低学年ではよくある。笑)、隠し玉に引っかかるようなこともありません。
関連記事:ランナーコーチの「リーリーリー!」と掛け声する意味
ランナーコーチの重要性
ランナーコーチってかなり重要な役割なんですよね。
少年野球なんかでは選手たちが持ち回りしますが、本来は固定の選手が専門職としてやった方がいいくらいだと思います。
洞察力と判断力が必要
ランナーコーチは自チームだけでなく、相手チームの能力も把握しておかなければなりません。
能力がわからなければ的確な指示を出すことはできないですからね。
そして自チームの選手の走力、相手チームの守備力や肩の強さ、打球の質や方向などを考慮して瞬時に指示を決める判断力も必要になります。
さらに指示を決めたら素早く、そして大きな声とジェスチャーで味方に伝える。
これだけでも、かなり大変な仕事ですよね。。
選手から信頼されていなければならない
走者は打球の行方や相手チームの動きを全て見ているわけではありません。
進塁を試みる時には、ランナーコーチの指示だけを頼りに、目指すベースだけを見て全力疾走するわけです。
そんなこと信頼関係が築けていなければできませんよね。
このことからも、ランナーコーチは誰でもいいわけではないことがわかります。
最後に
ランナーコーチも大変ですね。(苦笑)
控え選手が担当するようなイメージから、もしかしたら大したことない役割かと思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
特に三塁コーチはその判断ひとつで得点することもチャンスを潰してしまうこともあるので、責任重大です。
落ち着いて判断しながらも、大きな声とジェスチャーでアピールしましょう!