素人親父の少年野球メモです。
今回はダートサークルについて書いてみたいと思います。
ダートサークル.....子供が野球をやり始めてからはじめて聞きました。
あの円にそんな名前がついていたとは。。
ダートサークルとは?
本塁の周りに設置された円形の土部分、またはそれを示すラインのことをダートサークルと言います。
元々は、本塁付近でのスライディングや走者と捕手の接触の際に事故が起きにくいようその部分を土にしたそうですが、日本ではそこまで徹底されてきたわけではないようです。
上記の画像も海外の球場です。
日本でも最近の球場は海外仕様ですが、甲子園はいまだに芝と土で円形に境界線があるわけではありません。
なので、試合の時には白線でダートサークルが示されています。
さらに、プロ野球では白線も引かれず審判の判断に一任されているそうです。
サークルの寸法
少年野球のグラウンドの場合には6m60.5cの円とされています。
ホームベースの頂点を中心として、半径3.3mで線が引かれています。
全日本軟式野球連盟の資料なので、その管轄のもとに行われる試合ではこの寸法は正しいのだと思いますが、ウィキペディアを見るとルール上で厳格に決められているわけではないんだとか。
ルールではダートサークルの大きさを厳密に定めてはおらず、多くの野球場で用いられている例として本塁の基点を中心とした直径 26 フィート(約7.925メートル)の円が芝と土の境界であることを示しているにとどまる。
出典:ウィキペディア ダートサークルのページ
昔からあったのかな?
僕が少年野球をやってたころもあったのかな.....。
ちょっと覚えてないです。(汗)
ウチの少年野球団のお父さんたちも、経験者の方を含めて知らない方も多かったです。
高校や大学まで野球をやっていた方も「あれはなんだ??」と言ってました。。
と、調べ進めてみると、正式にダートサークルが登場したのは2007年とこのこと。
2006年にメジャーリーグで振り逃げに関するルールが改訂されたのを受け、翌年日本の公認野球規則でも改訂されたタイミングで導入されたそうです。
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設置されているからにはちゃんと意味があります。
ダートサークルが意味をなすのは振り逃げのときです。
振り逃げとは3つ目のストライクをキャッチャーが正規捕球できなかったときに、バッターが一塁への進塁を試みることができるプレイ。
関連記事:野球の『振り逃げ』とは?三振でも出塁できるかもしれないチャンス!?
さらに規則にはこのように記載されています。
第三ストライクと宣告されただけで、まだアウトになっていない打者が、気がつかずに、一塁に向かおうとしなかった場合、その打者はホームプレートを囲む土の部分を出たらただちにアウトが宣告される
出典:公認野球規則 6.09b
この”ホームプレートを囲む土の部分”こそがダートサークルのことです。
かみ砕いていえば、振り逃げできるはずのバッターがそれに気づかずにダートサークルを出たらその時点でアウトということになります。
これって特に少年野球なんかでは、けっこうありますよね。
バッター自身は振り逃げのシチュエーションに気づいてないことが多く、ベンチからの「走れ!走れ!」という声に慌てて一塁に走り出すシチュエーションをよく見かけます。
動画で見てみる
3分30秒くらいにそのシーンがあります。
後逸に気づかなかったのではなく、三塁ランナーの本塁突入を邪魔しないように避けていますね。
その際に、ダートサークルを出ています。
三塁ランナーが本塁へ到達した後に一塁へ走る素振りをしていますが、この時点ではダートサークルの外に出ていますので、振り逃げは認められません。
球審がアウトのジェスチャーで打者に伝えています。
後ろに避けるのではなく、振り逃げで一塁へ走り出してしまえばよかったんですよね。
最後に
本塁周辺を囲んでいるあのラインが振り逃げのためだけにあったと思うと少し驚きです。(笑)
そのため”振り逃げライン”なんていう呼び方をする人もいるそうです。
元々は本塁上での激しいプレイで怪我をしないようにあの一帯だけ土にしたとのことなので、はじめから振り逃げラインのつもりで作ったわけではないようですが。。
調べてみるといろいろオモシロいものですね。
ダートサークル.....覚えておきましょう!