素人親父の少年野球メモ。
今回は”キャッチャーの基本”について書いてみたいと思います。
今の少年野球団は人数が少ないので、色んなポジションを覚えることになります。
そこで、我が子も例にもれず、さまざまなポジションを練習した結果、キャッチャーをやる可能性が出てきました。
いや、自分キャッチャーなんてやったことないですから。(汗)
相談されても何も応えられません。(泣)
ということで、キャッチャーの基本について勉強してみました。
キャッチャーの適正と役割
キャッチャーにとって最も必要なのはリーダーシップといわれています。
身体能力的には、体が大きい、肩が強い、頭がキレる、などの要素を持っている人がキャッチャー適しているとされますが、明るく元気でチームを引っ張ることができるリーダー的要素が重要視されます。
グラウンドでただ一人その他のチームメイトと対面しているのですから、ムードを盛り上げる力を持っていることが必要になってくるでしょう。
チームメイトに信頼される存在になることが、良いキャッチャーの証といえます。
そんなチームにとって非常に重要なポジションであるキャッチャーは、主にこのような役割を担っています。
- ピッチャーの投球を捕球する
- 排球を考えてピッチャーと連携する
- 野手陣に守備位置や指示したり状況確認を行う
- 野手の一人として打球をさばいたりバックアップを行う
このページでは、特に重要な投球に対する捕球動作についての基本を書いていきます。
(というか、キャッチャーのイメージはコレですよね。笑)
構え方(捕球体勢)
それでは、キャッチャーの基本動作について見ていきましょう。
まずは基本的な構えからです。
基本的な構え
キャッチャーの構え方の基本としては、両足を肩幅くらいに開いて腰をストンと落とした格好。
いわゆるウ○コ座りのような形ですね。(笑)
その際に右足をやや開き気味にし、かかとを少し浮かせることがポイント。
この体勢をつくっておくと、スムーズに次の動作へ移行することができます。
また、お尻を下まで落としてしまうと、後ろ重心になってしまい、捕球ミスや次の動作の遅れが生じてしまいます。
このときによく言われるのが、的を大きく見せるということ。
ミットを構える際に、しっかりとミットを開いておくことです。
ピッチャーはキャッチャーのミット(的)をめがけて投げてきます。
それなのにミットが閉じて舌を向いてしまったりしていては、ピッチャーとしては非常に投げにくくなってしまいます。
状況に応じて腰の高さを変える
少年野球での投球の組み立ては、ボールを低めに集めることが基本となります。
さらに言えば、アウトコースの低めに投げるのが、バッターを抑える最良の方法といえるでしょう。
そのため、必然的にこのコースを要求することが多くなるのですが、ただただミットだけをその位置に構えるのはよくありません。
ミットが体の中心になるように体ごとコースに寄せて、片足のレガースが地面にベタっとつくように低く構えます。
ピッチャーに「ココだよ!アウトロー!」と意識させることにつながりますし、体まで含めた大きな的をアピールすることでピッチャーも投げやすくなります。
逆に、塁上にランナーがいるときには若干腰を上げるように構えることで、捕球後の送球動作へスムーズに移行できるようになりますし、ランナーに対して「走ったら刺すぞ!」とプレッシャーを与えることもできます。
キャッチング
腕を伸ばしきってしまわずに肘を軽く曲げた状態で柔軟に動くようにしておきます。
腕が伸び切ってしまっていると、捕球動作そのものに支障がでますし、投球が乱れた場合にも対応しにくくなります。
また、ピッチャーが嫌がるキャッチングとして、よく挙げられるのがこちら。
- 捕球時に気持ちいい音がしない
- 捕球時にミットが流れてしまう
普段の練習からミットのどの位置で捕球した時に良い音が鳴るか確認しておきましょう。
また、ミットが流れてしまうとストライクだとしてもボール判定されてしまうこともありますので、ボールに押され負けないよう、脇を締める意識でしっかりとキャッチする練習をしておきたいですね。
フレーミング
フレーミングとは、ストライクかボールかの判定がギリギリの際どいコースを「ストライク!」とコールしてもらうための技術です。
よくいわれるミットずらし(捕球時にミットをストライクゾーンへ寄せる)とは違います。
というか、ミットずらしは少年野球でも「やめましょう!」と指導されている行為なので、ストライク判定になるどころか、むしろ審判に注意されます。
で、話を戻してフレーミングについてですが、際どいコースは審判によってストライクorボールの判定が変わってきます。
お父さんたちが審判を担当することが多い少年野球ではなおさらバラつきが出てきます。
ここでどのようなキャッチングが良いとされるかというと、「キャッチャーが要求した通りのボールが来た!」と思わせる技術です。
少年野球ではそこまでのことは必要ないかもしれませんが、捕球時にミットが流れたり、体を動かさないでミットだけで捕りにいったりすると、ボール判定されやすくなります。
しっかりと基本を守って落ち着いたプレイを心がけたいですね。
後ろに逸らさないコツ
キャッチングでもっとも注意したいのが、乱れた投球を後逸しないことです。
ランナーがいるときにボールを後ろに逸らしてしまうと大きなピンチを招いてしまいます。
逆に乱れた投球を後逸せずに止められることができれば、ピッチャーも勇気づけられますし、思い切って投げられるようになることでコントロールも向上することでしょう。
で、ショートバウンドなどのボールを後ろに逸らさないようにするためには、このようなポイントがあります。
- 両ひざを立ててミットを地面につける
- 横に逸れたボールは身体ごと移動して身体をやや内側に向ける
ミットだけで捕りにいったり、腰が高いと隙間が生まれて後逸しやすくなります。
ガッチリと体で大きな壁を作るイメージですね。
「体にぶつけてでも後ろに逸らさない!」という強い気持ちも大切です。
野手としての捕球動作
一連の投球動作が終了すれば、今度は一人の野手として動かなければなりません。
打球がキャッチャーの守備範囲に飛んだ場合には、素早くマスクを外し遠くへ(守備範囲外へ)投げて捕球動作に入ります。
もっとも特殊な打球といえば、キャッチャーフライですね。
ほとんどの場合に強いスピンがかかっていて、後方(バックネット方向)に流されていきます。
素早く捕球動作に入って打球の行方を確認し、ベンチやバックネットに注意しながら落下点に入ります。
スローイング
キャッチャーのスローイング、特に盗塁を刺すようなプレイは大きな見せ場のひとつですね。
捕球してから素早くスローイング動作に移ることがポイント。
フォームはコンパクトにして投げるまでの時間を短縮し、且つ力強くスローイングします。
- 捕球のタイミングに合わせて軽くステップする
- 捕球と同時に腕を後ろに引きトップをつくる
- ベース(二塁送球の場合は投手)に向かって踏み込みスローイングする
一塁や三塁への送球は打者を避けるように前に出て送球するような工夫も必要です。
最後に
キャッチャーはかなり特殊なポジションなので、しっかりと基本を確認しておきたいですね。
ピッチャーを安心させて気持ちよくベストな状態で投球させるのが良いキャッチャーです。
キャッチングが上手で投球が乱れても後逸しない。
スローイングすれば強肩で走者に走られない。
このようなキャッチャーになれば、ピッチャーとチームメイトの信頼を勝ち取り、チーム自体が強くなることでしょう。
もし我が子がキャッチャーになったら........頑張ってもらうしかないですね。(笑)