少年野球をやっている子供に負けないよう、野球のことについてリサーチしてます。
今回は、”ピッチャーのアイシング”についてです。
球数制限が本格的に導入されようとしている現在では、多くの選手がピッチャーをやらなければなりません。
ウチの子も例にもれずピッチャーの練習をやらせてもらっています。
そこで、小学生ピッチャーのアイシングについて調べてみました。
なぜアイシングする?
ある意味では当然のように行っている投手のアイシングですが、その意味とはどのようなものがあるのでしょうか。
アイシングのメリットは大きく考えてこの二つだそうです。
- 炎症を抑える
- 疲労回復
可動部の炎症を抑える
投球動作を繰り返し行うと周辺の筋肉の疲労や肩肘の炎症が起こり、これらの症状は投球障害(野球肘など)の原因となります。
筋肉の疲労は、ストレッチなどを行い血流を促進させるこどで緩和させます。
そして、今回のテーマであるアイシングは、炎症を抑えるために行うのです。
酷使した部分は熱を持ちますので、冷やすことで炎症を抑えるという目的があるわけです。
疲労回復
冷やすことで一時的に血管が狭まり血流を抑えられます。
その後、反動で血管が開くことにより血流が促進され、疲労回復に繋がるといわれています。
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このように、アイシングにはメリットが多そうですが、同時にいくつかの疑問が出てきました。
その辺を調べてみた結果がこちら。
タイミングは?
一般的には投球直後にアイシングするそうです。
何らかの事情で試合後すぐにアイシングできなかったとしたら、家に帰った後、お風呂に入る前にやったらいいと投手出身のコーチが言っていました。
何分くらい?
アイシングする時間は15分から20分だそうです。
思ったより短い....かな....?
何球くらい投げたらアイシングする?
肩肘の炎症や筋疲労は、100球前後から顕著に表れるといいます。
今の少年野球では球数制限が70球(低学年は60球の場合も)ですが、それくらい投げたらやっておいた方がよいでしょう。
しかし、投げた球数に関わらず、アイシングはしておいた方がいいという話もあります。
やって損はない、といった感覚で少ない球数でもとりあえず冷やしておいた方がいいみたいですね。
ダブルヘッダーの場合は?
例えば、1試合目にピッチャーをやって、時間を空けた2試合目にも野手で出場する場合。
インターバルのときに、アイシングをした方がよいのでしょうか?
こちらは、やらない方がいいみたいです。
というのも、アイシングして冷やしてしまうと筋肉が硬く重くなり、次の試合でのパフォーマンスに影響があるかもしれないから。
インターベルでは適度に体を動かしておき、2試合目が終わった時点でアイシングすることになります。
アイシングサポーター
アイシング=冷やす、ですから極端に言えばバケツに氷水作って肘を突っ込んでおいてもいいようですが、やっぱりサポーターを使ってアイシングした方が雰囲気でますよね。(笑)
テレビでよく見かける、ピッチャーが登板後にアイシングしているアレです。。
こちらは氷嚢(=氷袋、アイスバッグ)を装着するタイプ。
中に氷と少量の水を入れて使います。
こちらは、保冷剤を入れるタイプ。
普通の保冷剤ですと一塊の氷にみたいになってしまうので、効率よく冷やすことができません。
凍らせても硬くならないタイプの保冷剤を使用しましょう。
スポーツ用として、専用の保冷剤も販売されてます。
どちらが良いかというと、氷嚢タイプの方が効率よく冷やすことができます。
冷やしたい箇所に、しっかりと密着するからです。
一方で使い勝手は保冷剤の方がいいですね。
冷凍庫に放り込んでおくだけで繰り返し使えますから。
- 機能性重視▶氷嚢
- 使い勝手重視▶保冷剤
で選びましょう!
最後に注意点
一見いいことばかりのように感じますが、デメリットというか、注意点があるようです。
それは、冷やすことで痛みが緩和されて、すでに機能障害が起こっているにも関わらず、認知、対応が遅れてしまい、知らず知らずのうちに症状が悪化してしまう可能性があるそうです。
痛みが和らいでしまうことで、身体からのSOSがわかりづらくなるということですね。
投球後だけでなく、慢性的に痛みや違和感を感じるときは、安易にアイシングして誤魔化すのではなく、早めに対処するのが大事みたいですね。
ぶっちゃけアイシングサポーターが無くても、氷水が入ったバケツに肘を突っ込んでもいいし、ビニール袋に氷水入れて肩に乗せてもいいんですが。(笑)
なんとなくカッコいい...というのも小学生には必要なものなので(笑)、アイシングサポーターを用意してあげてもいいんじゃないでしょうか。。