素人親父の少年野球メモ。
今回は”キッチリ君”についてです。
少年野球に携わった人なら知っているであろう、最強のバッティングマシン”キッチリ君”。。
控えめに言ってもセンスゼロのネーミングですが(笑)、少年野球チームの練習にはなくてはならない存在です。
このような道具のメンテナンスや管理も行うような学年になったので、あらためてキッチリ君について調べてみました。
キッチリ君とは?
少年野球チームが必ずと言っていいほど一台は所有している、定番バッティングマシンです。
キッチリ君...なんて呼ばれ方をしてるのでどこのメーカーが出しているのかと思ったら、アメリカの野球メーカー”ルイビルスラッガー”のステッカーが!?
なんで”キッチリ君”なんて呼ばれ方なのかは自分もずっと気になっていたのですが、真相は今のところ不明です。
先輩お父さんに聞いてみたこともあったのですが、「知らん!」とのこと。(笑)
意地になってネットで調べもしましたが情報は皆無。。
通称”キッチリ君”ですが、ステッカーには”パーフェクトピッチ”と記載されていますのでそれが商品名なのかもしれませんし、海外ではその見た目からか”ブルーフレーム”とも呼ばれているそうです。
特徴
キッチリ君がなぜ少年野球の現場で人気なのか。
それには以下のような理由があります。
- 動力の心臓部はバネなので電源が不要
- 少年野球に最適な80km/h~90km/hくらいの球速
- 使い方を覚えれば素人のお父さんでもバッティングピッチャー役ができる
どれも、少年野球チームの現場事情にピッタリ合ってます。
ボランティアで成り立っている少年野球は慢性的にスタッフ不足ですが、コーチ陣が少なくてもキッチリ君を使って効率的にバッティング練習をすることができます。
価格
本ページ更新時(2022年7月時点)での情報になりますが...
- Amazonでは31,799円
- 楽天では32,560円
パッと見ではそれなりに高いな...と思うかもしれませんが、普通のバッティングマシンと比べると桁が一つ違うくらい安いです。
この金額で誰でもピッチャー役ができると思えば、かなり安い買い物ではないでしょうか。
ちなみにメルカリでは15,000円~20,000円くらいで取引されているようです。
構造自体はかなりシンプルなので、器用なお父さんがいればメンテナンスもできますし、中古での購入も視野に入れていいと思います。
(実際にウチのチームでも、物作り系の仕事をされているお父さんが、ボロボロのキッチリ君を新品同様にメンテナンスしてくれたこともありました。。)
使い方
使い方については、詳しく紹介してくれている動画がありました。
- 脚に2か所ついている杭を打ち込んで固定する
- 土台にボールを乗せる
- ボールを乗せる土台をアームに引っ掛ける
- ペダルを踏みこんでバネのテンションをかける
- アームを引く
- 土台がアームから外れてボールが飛ぶ
一度設定が決まってしまえば、なかなかのコントロールを発揮してくれます。
ただ、スプリングが強くペダルの踏み込みに力がいるので、ママたちではちょっと操作が難しいかもしれません。
フライ捕球の練習もできる
キッチリ君はバッティングピッチャーだけでなく、お父さんを熟練のノッカーにもしてくれます。
アームの角度を変えてあげれば、ゴロやフライの軌道に調整できるからです。
特にフライは上手なコーチ陣のノックのように、ほぼ同じ場所に飛んでいくので、初心者や低学年の捕球練習に最適です。
調整と言っても留め具の位置を変えてあげるだけなので、一度設定を把握してしまえば非常に簡単な作業になります。
交換部品はある?
キッチリ君は、ほぼ毎回の練習で使用されると思います。
そうすると、色んな箇所がどんどん傷んできます。
- スプリングが切れる
- ねじ止め部分が緩んでガタついてくる
- アームの接合部分が折れる
- フレーム自体が錆びついてくる
特に多いのがスプリング切れ。
自分の感覚でも、練習中にスプリングがぶっ飛んで、年に1回は交換している気がします。
このスプリングは交換部品として、わりと安定供給されているようなんですが、純正の交換部品だと2本で約6,000円(販売店によってはもう少し安いかも)します。(汗)
めちゃくちゃ高いです。。
互換品はない?
これ、本当にただのスプリングなので何でもいいような気がするのですが...。
ちなみに工業部品系の販売サイトを覗いてみたら、スプリングは1本あたり数百円です。
互換性があるのかは検証してないのでこちらではご紹介できないのですが...こんどチャレンジしてみます。(笑)
それまでは、おとなしく純正品で。。
まぁ、どこからどう見てもただのスプリングなので(笑)、サイズが合っていれば使えないということは無いと思いますが。
むしろ、ここをカスタマイズすることで球速を落としたり、または上げたりということができると思うので、用途の幅が広がるような気もします。(いずれにしろメーカー非推奨なので自己責任の範囲でやることになりますが。。)
板金関係にお勤めのお父さんはいませんか?
スプリング以外の部品が安定的に手に入らないことを考えると、ある程度は自分で修理していかないとなりません。
いかないとならない...というよりは、出来ると一台を永くつかうことができます。
キッチリ君は見てのとおり、かなりシンプルな作りになっていますので、自分でメンテできる部分も多いです。
一番の消耗品であるスプリングは適宜交換していくとして、次に起きやすいのは各ネジ止め部分の緩みでしょうか。
ここをしっかり締めておかないとガタつきが発生してコントロールが安定しなくなってきます。
いよいよとなってくると、メイン支柱が折れたり、フレームの各箇所が錆びついてきます。
ここまでくると簡単にはいきませんが、例えば板金関係にお勤めのお父さんはいませんか?
うちのチームの場合では、折れた支柱を溶接し、全体に錆止め塗装をしてくれたお父さんがいました。(笑)
ある日、パッと見 新品のような状態でキッチリ君が帰ってきたときには非常に驚きました。
が、プロの人たちにとっては何てことないことみたいです。。
周りにそのような人がいれば、ぜひ協力してもらいましょう!
”キッチリ君2”?
今回の事を調べていると見慣れないカラーリングと共に、”キッチリ君2”という機種を発見しました。
- キッチリ君の軽量コンパクト版
- 球速は役50km/h
- レバーを簡単に引くことができて女性でも操作できる
コンセプトは良いような気もしますが、球速50km/hでは少年野球にピッタリどころか、野球はじめたばかりの低学年用にしか使えないような...。(笑)
現在は製造中止ということで、中古でもほとんど出回っていないようでした。
どこかで出会って凄く安いんだったら...低学年専用に購入しようかな。。
見た目からは、どのように使うのか想像つかないのですが...どんな感じなんでしょうか。(笑)
まとめ
キッチリ君は少年野球の現場では必要不可欠な存在です。
まだ導入していないチームがあればぜひ検討してもらいたいですね。
- 新品価格は32,000円前後
- 中古では20,000円弱くらいで出回っている
- 一番破損しやすいスプリングは交換部品として比較的安定的に供給されている
この金額でしたら、どうかしたら個人でも購入できるレベルですね。
それなりのスペースを確保できれば...自宅にバッティングセンターができます。(笑)