素人親父の少年野球メモ。
今回は”外野フライを捕るコツ”について書いてみたいと思います。
父として少年野球の練習に携わるようになって、よくやるお仕事として外野での球拾いがあります。
外野の子が逸らした打球を拾ってあげるんですが、高学年ともなると球拾いしているお父さんたちのところまでダイレクトで飛んできたりするんですよね。(汗)
で、これがまぁ捕れない。(笑)
捕れないというか、どこに落ちてくるかわからなくて焦る。。
これではイカンと思い、外野フライの捕り方について調べてみました。
外野フライは難しい?
自分が少年野球をやってたころは、何も深く考えずにさばけていたはずなんですが......。
おっさんになって外野フライを捕ろうと思ったら、なかなか難しい。(苦笑)
外野フライってどうやって捕ってたっけ?(笑)
距離感がわからない
大人になって一番難しいと思うのがこれ。
その外野フライがどのような軌道で飛んでくるのか、どれくらいの位置に落下するのか、それがわからない。(苦笑)
前に行くのか後ろにいくのか。
後ろにいくならどれくらい下がればいいのか。
それを瞬時に判断しなければならないので、大変です。。
いわゆる空間認識能力というやつが必要なわけですね。
物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと。
出典:ウィキペディア「空間認識能力」のページ
これを見誤ると、当然ですが捕球できるはずもありません。
ボールが飛んでくる位置がわからないのですから。(汗)
打球に追いつかない
こちらも、先ほどの距離感の部分と連動してます。
大飛球の場合は別として、ほとんどの場合は最初の一歩目が遅い、追いかける速度が遅い、追いかける体勢を間違えている、といった理由で打球に追いつけなくなります。
瞬間的に距離感を把握して落下地点を予想できないため、動きが鈍くなるのです。
捕球できない
これは、そもそもな技術的な部分。
飛んでくるボールを捕れないのならば、練習するしかありません。(笑)
ただ、いち早く落下地点にたどり着いて捕球体勢に入れば、普通に捕れるはず。
捕ることに関してはキャッチボールと同じですからね。
全ての根本を考えてみると、やはり距離感の把握と落下地点の予想が一番大事なように思います。
関連PR:プロ野球選手になるために小学生のうちにやっておくべきバッティング練習基本の捕り方
ということで、外野フライもなかなか難しいわけなんですが、逆にいえば上記の3つをクリアすれば上手に捕球できるはず。
まずは基本の捕り方からチェックしてみましょう。
外野手の構え、ゴロ捕球などはこちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:外野ゴロ捕球のコツ!ボールを弾かないで上手に捕りたい!
捕球姿勢
まずは外野フライ捕球の基本姿勢から。
- 利き手側の足を引いて斜め(半身)に構える
- 小さなステップで落下地点に入る
- 45度くらいの角度でボールを視認する
- 姿勢を崩さず捕球する
斜めに構えたり45度を目安に視認するのは、動きやすくボールを確認しやすいためです。
また、大きなポイントとしては「2」の部分。
ある程度、定位置に近いところへ落下するような打球でしたらいいですが、前後左右に大きく動かなければならない打球なら小さなステップだけをしている場合ではありません。(笑)
飛球の追い方
そして、広く動く場合の追い方です。
外野フライを捕球するためには、一歩目のスタートが重要になってきます。
- 打球の方向を確認したら素早く小さく一歩目を踏み出す
- 打球方向に体を回転させながら大きく踏み出していく
- 低い姿勢のまま落下地点までダッシュ
- 打球の軌道に合わせてグローブを出し捕球する
これはやっちゃダメ
よくやりがちな間違えた捕り方も確認しておきましょう。
まずは、ボールにグローブを向けて出したまま追いかけてしまうこと。
初心者のころほど、よくやってしまいがちです。
これをやってしまうと、全力ダッシュなんかできませんし、自分のグローブで視界をさえぎることにもなるのでミスしやすくなります。
落下地点に入るまではとにかく全力疾走、落下地点に入ってからタイミングよくグローブを差し出しましょう。
また、同じくボールの追い方に関してはボールに正対しながら後ろに下がってしまうのも×。
いわゆる”電車バック”というやつですね。
こちらも移動するスピードが遅くなりますし、正しい捕球姿勢をとることも難しくなってしまいます。
外野フライを上手に捕るコツ
基本をおさえたところで、外野フライを捕るコツを。
経験者の方の意見なんかを調べてまとめてみました。
ウチの少年野球団のコーチにも聞いてみましたが、やっぱり野球やってた方のアドバイスは参考になります。(笑)
ここは重要なので詳しくいきましょう。
打球を見て落下地点を予想する
まずは打者がボールを打った瞬間に、外野フライの質を大まかに予想します。
左右の判断はもちろん、打球の軌道を見てフライかライナー性の当たりかを瞬時に判断します。
打った直後の打球の角度によって見極めるわけです。
この時点では距離感迄は掴めませんが、左か右か、フライなのかライナー性なのか、前か後か、など大まかに予想して動き始めます。
走り出しながら方向を修正していくコツはこちらの動画がわかりやすいです。
一回目を切るというのは小学生には難しいかもしれませんね。
ボールを見ながら背走するのが基本ではあります。
大まかとはいえ、一歩目のスタートが遅いと後の動きに響いてきます。
素早く動き出しましょう。
予想した落下地点より後ろに位置する
大まかに予想をつけたら落下地点に向かってダッシュ。
打球を見ながら予想の範囲を狭めていき、落下地点への精度を高めていきます。
しかし、「絶対ココ!」と完璧に位置を把握するのはもちろんムリ。
ではどうするかというと、最終的にココだと予想した落下地点よりも、少し後方に位置するイメージを持つと良いそうです。
- 最後の微調整をする際に後方よりも前方の方が動きやすい
- スピンによって打球が伸びるため想像よりも落下地点が後ろになりやすい
- 打球は放物線を描いて飛んでくるので真下ではなく後方へ落下する
というのが理由です。
最悪のケースは想像するよりも後方へ伸びる打球を、頭の上を通過させて後ろにそらしてしまうこと。
いわゆる”バンザイ”というやつですね。
当然ですが、外野には後ろにカバーはいません。
少年野球では、外野の後逸=長打となってしまいますので、そういった意味でもやや後方に位置するべきかもしれません。
こちらはプロの外野手の視点カメラで撮った映像です。
後方から2~3歩前に出ておでこの位置でしっかりとキャッチしています。
捕球する直前までボールがどこにあるかわかりませんが。(汗)
理想的な位置で捕ってますし、捕球する直前でグローブを出してますね。
さすがです。(笑)
勢いのないフライはスライディングキャッチ
少年野球ではなかなか練習することは少ないかもしれませんが、内野と外野の間に落ちそうな勢いのないフライはスライディングキャッチが向いています。
勢いのない打球は、たとえ捕球に失敗したとしても遠くまで転がっていく可能性は低いです。
外野手としては思い切り突っ込んで「ノーバンで捕る!」という強い気持ちでチャレンジすべき打球になります。
これはスライディングキャッチするかどうかに関わらず大切な意識です。
逆に強いライナー性の当たりや、捕れるかどうか際どいコースに飛んでいる場合には、リスクを負ってまで突っ込んではいけません。
この判断を瞬時に行うことが大切ですね。
声を掛け合うことがもっとも大事
外野だけのことではありませんが、打球を捕るときには野手同士で声を掛け合うことが非常に大切です。
フライを追いかけているときには基本的にボールから目を離すことはできません。
他の野手の位置などを確認することは難しいわけです。
そのため、自分の守備範囲だと思ったら「オーケー!オーケー!」など大きな声とジェスチャーで自分が捕ることをアピールします。
逆に他の野手の守備範囲だと判断したら「レフト!レフト!」などの声掛けで指示し、自分はカバーに回ります。
これができないとエラーの原因になりますし、何より衝突して怪我してしまう可能性もあります。
少年野球でもかなり大事なプレイになりますので、絶対に覚えておきたい動作です。
最終的には慣れ!
ここまでいろいろ書いてきましたが、皆さん同じように言われることが”外野フライ捕球は慣れ”ということ。
距離感の掴みかたなどは、何本もノックを受けていく中で精度が上がって行くものなんですね。
上記のようなことを意識しながら打球の角度や伸び、打音などの感覚を磨いていくわけです。
.......。
そう考えると、普段ノックを受けていないおっさんが上手に外野フライを捕れるようになるのもなかなか難しい気が。。(苦笑)
そうか、積極的に外野の球拾いをして上達しよう。(笑)