少年野球をはじめた子供につられて、我が家では完全に野球ブームとなっております。(笑)
家族で野球について会話する機会も増えました。
今回は、”高校野球の継続試合や決勝タイブレーク、DH制の導入”について書いてみたいと思います。
選手の負担について考える
2019年には、”1投手1週間500球まで”という球数制限が正式に決定され、翌年春のセンバツを含む、高校野球公式戦で導入されることになりました。
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このように、選手の障害予防、健康管理についての取り組みによって、さまざまなルール変更が導入されています。
過去には、このような流れで選手への負担軽減を目的としたルール変更が行われました。
- 1958年夏から18回制が導入された
- 2000年春から15回制が導入された
- 2013年夏から休養日が導入された
- 2018年春から決勝戦を除く試合に於いてタイブレーク制が導入された
- 2020年春から1人の投手につき1週間で500球という球数制限が導入された
導入が検討されているルール
そして、あくまで議論のテーブルに乗るといった段階ですが、今後はこれらのルール変更について検討されるとのことです。
継続試合(サスペンデッドゲーム)
決着がつかなかった場合に、再試合ではなく、後日中断した時点から試合を再開するという継続試合が検討されているそうです。
継続試合(サスペンデッドゲーム)については、公認野球規則にしっかりと記載されていて、以下のような理由によって試合の打ち切りが命じられた時に適用されます。
- 法律による娯楽制限。
- リーグ規約による時間制限。
- 照明の故障またはホームクラブが管理している競技場の機械的な装置(たとえば開閉式屋根、自動キャンバス被覆装置などの排水設備)の故障(オペレーターの過失を含む。)
- 暗くなったのに、法律によって照明の使用が許されていないため、試合続行が不可能となった場合。
- 天候状態のために、正式試合のある回の途中でコールドゲームを宣せられた試合で、打ち切られた回の表にビジティングチームがリードを奪う得点を記録したが、ホームチームがリードを奪い返すことができなかった場合。
- 正式試合として成立した後に、同点で打ち切られた場合。
しかし、日本では”所属団体の規定に従う”という注記があるので、必ずしも適用されるとは限りません。
プロ野球では、パ・リーグのみ継続試合の取り決めがされていて、過去に適用された実例もあるようですが、高校野球を含むアマチュアでは、ほとんど採用されることはなく、皆さんもご存じのとおり引き分け再試合になることが一般的でした。
決勝でのタイブレーク
2018年に導入されたタイブレーク、ルールはこちらです。
- 延長12回終了時に同点の場合実施される
- 13回から行い決着がつくまで続ける
- 無死一・二塁からスタート
- 打順は前の回から継続
- 決勝では適用されず15回で引き分け再試合
そうなんです、日本一や甲子園出場を決定する決勝戦だけは除外されています。
タイブレークの導入がほぼ決定的なときに「決勝だけは勘弁してくれ!」というような意見が多かったようですね。
これを決勝を含むすべての試合に適用させることを検討しているようです。
導入された当初は”ドラマ性が失われる”など、反対意見も多かったですが、実際に導入されてみたら個人的にはこれはこれでアツくなりました。
皆さんはいかがでしょうか。
DH制
現在パ・リーグでは採用されているDH制。
こちらを高校野球でも採用すべきか、ということについても議論を始めるそうです。
高校野球の場合にはエースピッチャーが好打者というケースも多いかと思いますが、実際に導入に至ったらどのような状況になるのでしょうか。
ちょっと想像がつきませんね。
ただ、この高校野球でのDH制について、ジャイアンツの原監督がコメントしていたこともあるそうです。
基本的には賛成派なようで、”教育的観点から見ても、ひとりでも多くの選手が試合に出られた方が良い”という考え方でした。
守備や足は得意じゃないけど打撃は誰にも負けない!という選手にチャンスが広がる。
平均的な選手ではなく何かに突出した選手を評価する部分なんかは、プロの監督ならではの考え方かもしれませんね。
最後に
ということで、今後も様々なルール変更が議論されていくようです。
高野連は、以前にタイブレークを決定した時にも、既に「タイブレークだけではなく球数制限なども検討していかなければならない」とコメントしていましたし、これからも障害予防、健康管理については、対応していくことでしょう。
個人的には、DH制なんかもオモシロいと思うんですけどね。。
皆さんはいかがでしょうか。