野球マンガから野球を学ぶシリーズ。。
今回は、バトルスタディーズ11巻104話から、ランコーの判断について。
バトルスタディーズ11巻104話
兵安との決勝戦、8回裏5対3、攻撃中のDLはこの終盤で2点ビハインドという大ピンチ。
しかし、2年生信楽が出塁したことにより、局面は大きく変わります。
ワンプレーで勝敗がどちらに転ぶかわからない、この試合最大の山場です。
そこに、キャプテン烏丸に打順が回り、センター後方へ大きな打球を打ちます。
兵安のセンターも名手ですから、そのまま捕球してセンターフライとなるのか、抜けてホームランもしくは長打となるのか、判断が難しいところです。
しかしランナーコーチの藤巻は、センターの動きに注視し、捕球体勢に入る前に安打になると判断、その時点で走者に対して、ゴー(走れ)と指示を出します。
ランコー藤巻の好判断が好走塁につながったシーンです。
関連PR:プロ野球選手になるために小学生のうちにやっておくべきバッティング練習ランコーを軽視してないか?
特に少年野球においては、子どもたちがランナーコーチの役割について軽視してしまう傾向があります。
控え選手が行う役割のような...。
しかし実は非常に大切な仕事で、今回のように、直接的に得点へ結びつくようなことも起こりえます。
逆に、ランコーの判断が遅くなった場合には、走者の走塁も遅れるので、アウトになってしまう確率が高まります。
特に3塁ランナーコーチの場合には、得点できるか否かによって、試合の勝敗にも関わってくるので非常に重要です。
3塁ランナーコーチの役割
それでは、今回のケースである3塁ランナーコーチについて詳しく見てみましょう。
3塁ランナーコーチの役割のひとつに、走者が三塁へ進塁するときの判断、また本塁に突入するときの判断を行い走者に伝える役目があります。
まず、三塁進塁時ですが、特に右中間やライト線に打球が飛んだ場合において、プレイが行われているのは後ろ(背中側)になるため、打球の行方や、それに対処している野手の動きが見えません。
同様に、本塁突入時においても、走者からするとレフト線以外の打球は見えなくなります。
どちらにしても、走者自身が振り返って打球の行方を追っていては、走塁に支障をきたします。
そこで、ランナーコーチの出番な訳です。
打球の行方、野手の動き、走者の走力...などを考慮し、ゴーorストップの指示を出します。
そして、その判断が、早ければ早いほど、進塁の成功率が高まります。
今回のケースのように、まだ打球の行方が確定していない段階で、野手が捕球できないと判断しゴーサインを出したのは凄いですね。
藤巻ランコー、ナイスプレー!