野球マンガから野球を学ぶシリーズ。。
今回は、バトルスタディーズ11巻107話から、ライナーバックという走塁の基本について。
バトルスタディーズ11巻107話
兵安との決勝戦、8回裏、代打長野の気合で打ったショート後方へのポテンヒットにより、ノーアウト二・三塁の大チャンス。
そして打席には、この日ホームランを放っている三番古谷。
兵安のピッチャー平も、古谷に対しては警戒...というか若干ビビってるくらいの状況。
はい、もう高い確率で得点がありそうな展開です。
その初球、古谷の当たりは痛烈なレフト方向へのライナー。
角度的にも、内野の頭は超えそうな軌道。
...ですがサードの早乙女がジャンプ一番その打球に飛びつきます。
絵を見ると、空飛んでるんじゃないか?ってくらいジャンプしてるのは置いといて(笑)、空中でダイレクトキャッチ。
問題はその後です。
3塁ランナー烏丸は戻れる位置にいますが、2塁ランナー長野が飛び出しています。
早乙女はそのまま二塁へ送球(かなりの剛速球)し、その結果2塁ランナーは戻り切れずアウト。
ノーアウト二・三塁が一瞬にしてツーアウト三塁になってしまいました。
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このプレイの後、マンガでも「あのアホ。ライナーバック鉄則やろ!」とコメントが出てきます。
これはライナーをダイレクトで捕球された場合に、ダブルプレーになる確率が跳ね上がってしまうため、走者はライナー性の当たりはバックする(占有塁に戻る)のが基本動作ということです。
冷静に動かなければ、このシーンのように一瞬にして状況が悪化してしまう非常に重要な動きになります。
さらに付け加えるなら、このようなポイントを意識しておきます。
- 打球のスピードが速い
- 内野手を超えるか微妙な角度
- 自分(走者)の方向に飛んできた
といった感じでしたら、絶対にバックです。
これをマンガの該当シーンでいうとこんな感じです。
- 三番古谷が完璧にとらえた痛烈な打球
- 微妙な角度なうえ、三塁手は長身早乙女
- 自分は二塁走者で三塁手の守備範囲
バックした方がいい条件が、全て当てはまっています。
長野、これはバックだ。(笑)
練習から意識しておく
とはいえ、DLで厳しい練習をこなしている長野がライナーバックという基本動作を知らないわけがありません。
このケースでは、自分自身もテンションが高い、四番石松は3三振で当たってない、三番古谷の一打でどうしても返りたい、など次塁へ進む意識が高まってしまう条件も重なっています。
速いライナーに絡む動作ですから、考えている時間はありません。
瞬時に身体が動くくらい、普段から意識していなければ、なかなか難しい部分もあるでしょう。
- 一塁走者▶一塁線のライナーはバック
- 二塁走者▶全方位ライナーはバック
- 三塁走者▶三塁線のライナーはバック
自分から遠い方向へのライナー以外は、全てバックの意識。
まぁ、一瞬の出来事ですから、難しいんですけどね。(笑)