野球マンガから野球を学ぶシリーズ。。
今回は、バトルスタディーズ24巻234話から、投手の制球力を上げる考え方について。
バトルスタディーズ24巻234話
夏の甲子園、東の名門、横羽間高校との準決勝。
圧倒的なイケイケ野球で押してくる横羽間高校ですが、投手の梶原は超マイペースな個性派でありながらプロ注目の高校ナンバーワン左腕。
貪欲に自分のスキルを上げたいDLの先発投手檜は、相手チームのエース梶原に、試合中であるにもかかわらず投手としての助言を求めます。
それに普通に受け答えする梶原も凄いですが、檜のその姿勢は変わりません。
ベンチに帰っても、先輩投手である天津にも質問タイムを開始。
”登板する際に心がけていること”を聞かれた天津は、「3球で1ボール、2ストライクというカウントを作ること」と答えます。
その考え方と方法は...
- 細かいコントロールよりも”縦ライン”を狙う
- コースさえ衝いておけばヒットは出にくい
- 注意しなければならないのは真ん中付近に入ること
- 追い込んだら外角低めを狙う
- 外角低めは打球角度が小さいから最も飛距離が伸びにくい
- 的確にコースを狙わなくとも真ん中を外せば十分打ち取れる
このように返答します。
さらに、檜ほどのコントロールがあれば、これに一工夫することで天下を獲れると後輩を後押ししました。
関連PR:プロ野球選手になるために小学生のうちにやっておくべきバッティング練習アバウトな意識を持つことで投手有利のカウントを作る
天津のアドバイスをひとつずつ読み解いていきましょう。
まず、「3球で1ボール、2ストライクというカウントを作ること」というのは、投手有利の状況を作り続けることで投手主導で投げていくことができるということ。
そして、その第一段階として、捕手のミットへドンピシャで投げ込まなければならないという気持ちで自分を追い込むのではなく、アバウトに縦ラインに行けばいいという意識を持つこと、と言っています。
アバウトでいいのかな...と思うかもしれませんが、天津曰く、実際にはコースさえ衝いていれば打ち取れる確率はかなり高くなり、打たれるときは大抵真ん中付近に行ったとき、ということです。
このような意識でとにかくストライクを取りに行き(真ん中以外のコースで)、少ない球数で投手有利のカウントを作るんですね。
そして思惑通り「3球で1ボール、2ストライクというカウント」を作れたとすると、投手有利の状況で最後を締めにかかれます。
リラックスした状態で、狙ったところにピンポイントで投げこんでいけるわけです。
際どいコースを狙ってボールになったとしても、2ボール2ストライクでまだまだ投手有利。
こうして常にこちらが優位に立つことで、投手主導で進めていくことができるんですね。
そんなことを思っていたら、まったく同じようなことを解説しているYOUTUBE動画がありました。
天津が言っていたことをさらに深く、そして幅広く解説するような動画になっているので、絶対に見てもらいたいです!