素人親父の少年野球メモ。
今回は”ピッチャー用グローブ”についてです。
野球のグローブは、各ポジション(厳密にいえばその中でも複数)でサイズや特徴が違います。
キャッチャー用やファースト用は明らかに形が違いますが、ピッチャー用はどこが違うのでしょうか。
もっと言うと、投手の子はピッチャー用を使う必要があるのでしょうか。
小学生にピッチャー用グローブは必要?
本来の意味からいうと、小学生にピッチャー用グローブは必要ないといえます。
その理由はこちら。
少年野球では変化球がない
ピッチャー用グローブの特徴の一つとして、変化球の握りやクセを隠す仕様になっていることがあげられます。
- ウェブに隙間がなく内側が見えないようになっている
- 指カバーが付いていてちょっとした指の動きを隠せるようになっている
ただ、少年野球では変化球が禁止になっています。
>> 少年野球は変化球が禁止!スローボールとチェンジアップの違いは?
ストレートしか投げない(しか投げてはいけない)わけですから、握りを隠したところで意味はないですよね。(笑)
オールラウンドが主流
小学生の頃はポジションが固定されることは少ないです。
むしろ、色んなポジションを経験しておくことが、その後の可能性を広げてくれます。
近年では投手の球数制限が導入されて、1チームで3~4人くらいは投手をやる流れになっています。
ということで、少年野球で使うグローブはオールラウンド(どこのポジションでも使える)を選ぶことが多いです。
特に低学年ではオールラウンド一択でしょう。
>> 小学校低学年におススメな【軟式少年野球用グローブ】は?ウチはこれ買った!
最近はオールラウンドも様々な形が用意されていて、これなんかはピッチャー用の要素も含んでいます。
実用面から考えると、少年野球ではオールラウンドが一番使いやすいといえると思います。
関連PR:プロ野球選手になるために小学生のうちにやっておくべきバッティング練習規定はどうなってる?
ピッチャー用グローブの仕様については、他のポジションよりも細かい規定があります。
といっても、昔に比べるとかなり緩和されてきているのですが...。
グローブの色
一応の建前としては、ボールが見えにくくなるから...という理由(なんだと思う)で、ピッチャー用グローブについては色について細かく規定されていました。
地味な感じのグローブしか使えなかったわけです。。
それが2017年に改訂されてルールが少し緩和されました。
今現在の規定はこちら。
守備位置に関係なく、野手はPANTONEの色基準14番より薄い色のグラブを使用することはできない。
引用:公認野球規則
これは、ピッチャー用に限らず全てのグローブについての規定です。
14番はグレーですが、白・シルバー・グレーあたりはダメという解釈です。
ただ、2020年からブロンドと呼ばれるベージュっぽい色がOKとなりました。
OKになった...というよりは、14番より濃いと解釈されたという方が正しいかもしれません。
最近ブロンドはプロ野球、高校野球でも、使っている選手をよく見かけるようになりました。
ピッチャー用について、さらに記述が続きますが、内容としては同じです。
投手のグラブは、縁取りを除き白色、灰色以外のものでなければならない。
引用:公認野球規則2017年改定
白やグレーは既製品で売られていないでしょうから、オーダーするとき以外は心配する必要はないと思います。
【注】アマチュア野球では、投手のグラブについては、縁取り、しめひも、縫い糸を除くグラブ本体(捕球面、背面、網(ウェブ))は1色でなければならない。
引用:公認野球規則2017年改定
さらに続く【注】の部分は重要。
グローブ本体は一色じゃなきゃダメということです。
こういうやつは使えません。
ただ、”縁取り、しめひも、縫い糸は別色OK”なので、これは大丈夫。
ということです。。
ローカルルールに注意
ここまでは、野球規則に記載されている内容になります。
ただ注意しなければならないのは、連盟やリーグ、大会によってのローカルルールがあるかもしれないということです。
確信が持てない場合には、所属する連盟に聞いてみましょう。
まとめ
ということで、少年野球でのピッチャー用グローブについて書いてみましたが...
本来の意味としては、少年野球でピッチャー用グローブは必要ないということになります。
なるんですが...気分を乗せるためには、あえてピッチャー用を使わせるのもアリかと思います。
子供は気分でパフォーマンスが変わりますから。(笑)
実際に、少年野球でもピッチャーになるとグローブを変える子を見かけたことがあります。。
「いやいや、変化球ないじゃん!」と思いつつ、微笑ましくもあります。
カッコつけは子供にとって、非常に重要なことですから!