先日、少年野球の練習中に3塁審を担当していました。
その際に本塁と3塁の間で走者が挟まれたんですが、プレイが一段落してから野球に詳しいお父さんが、子供たちにこう言ってました。
「ホントはスリーフィートオーバーでアウトだよ。」
そうか!そういえばそんなルールあったな。。
3フィートオーバーとは
スリーフィートオーバーとは、走者が本来の走路から外れて触球を免れようとした際に適用されるルールです。
ほとんどの場合、いわゆる”挟まれた”時に起こることでしょう。(ランダウンプレー。)
走路は塁と塁を結んだラインの左右3フィート(91.44cm)とされています。
ここを外れてタッチアウトを免れようとするのはダメよ!ってことですね。
そりゃそうです、このルールが無ければ走者はアウトにならないよう、どこまでも走って逃げ切ろうとすることでしょう。(笑)
このルールが適用されるとタッチされていなかったとしても、走者はアウトとなります。
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それではさらに見ていきましょう。
■タッチを免れる時だけ適用される
このルールはあくまでタッチを免れる時だけに適用されるものです。
一塁を大きくまわって二塁に走るときなんかは3フィート以上走路から外れることも多いですが、もちろんこの時はアウトになりません。
他には走路上に転がったボールを処理しようとしている野手を避ける場合もOK。
というより、そのまま走ってぶつかったら守備妨害です。(笑)
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■そもそも走路から外れた場所にいる走者をタッチに行ったときは?
前途のとおり、走路とは”塁と塁を結んだラインの左右3フィート”です。
それでは、プレイの流れの中で元々走路から外れた場所にいた走者をタッチに行った場合はどうなるんでしょう。
そのときには、塁と走者を結んだ線の左右3フィートが走路とみなされます。
■というか、3フィートってどれくらい?
僕的にはコレ、よくわからん。(笑)
3フィート=91.44cmなので、1m弱くらいですね。
ちなみにわかりやすい目安で言うと、本塁~1塁間にあるスリーフットラインの幅は3フィートとなっています。
ちなみに芝がある球場の場合には、マウンド側の土(もしくは茶色に着色された芝)と芝の境目は、塁と塁を結んだラインから3フィートになっているそうです。
あと目安としては、”野手がタッチしにいったとき、走者が横へ避けた結果グラブが届かなかった”という場合。
野手が高学年だとしたら、腕の長さ約50cm+グローブの長さが約25cm+タッチしにいったとき踏み込んだ距離=91cmは超えるだろう...と考えると、横に避けてグローブが届かなかった場合には、スリーフィートを超えている可能性が高いということです。
少々雑かもしれませんが。(苦笑)
■審判のコール、ジェスチャーは?
僕的にはこれ重要。。
審判のコールとしては、3フィートとなるライン上を指差して「ラインアウト!」と言うそうです。
「スリーフィートオバー!」じゃないんですね、ややこしい。(笑)
「ラインアウト」は3フィート以上走路を外れたということなので、実際にアウトをコールする場合には「ラインアウト!ヒズアウト!」となります。
長っ。。
動画で見てみよう!
スリーフィートオーバーの基本ルールがわかったところで、動画でも見てみましょう。
こちらは三塁~本塁間で捕手からのタッグを避けようとしてスリーフィートをとられています。
この球場では土と芝の境目がスリーフィートとなっているようなのでわかりやすいですね。
微妙ですが足が出てます。
さすがプロの審判ですね、よく見てます。(笑)
こちらもタッグを避けようとしてスリーフィート。
しかし派手に避けてるな。(笑)
タッグはされてないものの走者はアウト、打者走者もアウトになったのでダブルプレー成立です。
最後に
なるほど、といった感じですね。
実際にジャッジをしてみると色んなことがわかるもんですね。。
次はしっかりとジャッジしなければ。
練習でこういうのをちゃんとやっておかないと、本番の試合で子供たちも同じミスをしてしまいますからね。
子供たちは、こういうペナルティを実際に体験してみないとなかなか覚えません。
子供たちが成長するためにも、しっかりとジャッジしなければならないんですね。