素人親父の少年野球メモ。
今回は”ヒットエンドラン”について書いてみたいと思います。
ウチの野球団でもいろんなテクニックを使った練習があります。
最近はヒットエンドランを練習しているようです。
低学年のウチの子はちゃんとわかってやっているのか、だいぶ微妙なところですが。(笑)
ヒットエンドランとは?
投球と同時に走者は次塁へスタートし、打者はその投球をヒッティングする戦術です。
走者はスタートをきっているので、スクイズと同じように打者はどんなボールでもヒッティングを敢行しなければなりません。
メリット
- すでに走者はスタートをきっているので、ヒットにならずとも進塁は成功する確率が高い
- ヒットになれば、さらに先の塁へも進塁できる可能性があるのでチャンスが拡大する
- 走塁に対応し野手がベースカバーに入るので、一二塁間、三遊間が空きやすくヒットの可能性が高まる
このように、成功すれば一気にチャンスを広げることができるのがヒットエンドランです。
デメリット
- 打球がライナーになり野手が捕球した場合には、ダブルプレー、トリプルプレーになる可能性が高い
- 打者が空振り、もしくは見逃した場合には、走者がアウトになる可能性が高い
ヒットエンドランは、単独で盗塁できないような走力の選手でも使われますので、ヒッティングに失敗すると、走者もアウトになる確率は高いです。
そのためバットコントロールがよく、ミート力のある打者のときに使うのが一般的。
さらに、ボールが先行しているカウントで、ストライクを取りに来る投球時に実行することが多いです。
サインが出た時の心構え
エンドランのサインが出たら、打者として最低限の仕事はランナーを進塁させることです。
前途のとおり、ランナーは投球と同時に走り出しているので、ゴロを転がしさえすればダブルプレーになる可能性は低いはずです。
「とにかく転がせば最悪でもゲッツーはない」と考えておけば、リラックスして打席に立つこともできるでしょう。
「上から叩いてゴロを打つ!」と強く意識しておくことが大切ですね。
この意識さえもっておけば、アッパー気味になってフライを打ち上げてしまうことも少なくなると思います。
仕掛けるタイミング
かなりリスキーな作戦なので、序盤から使われることはあまりないでしょう。
基本的には、試合の流れを変えたいときの起爆剤として使われることが多いですね。
膠着状態だったり、一気に追いつきたい、さらに点差を引き離したい、といったケースです。
そして、あくまで打者がヒッティングすることが前提なので、投手がストライクを取りたいカウントで実行するのがセオリー。
動画で見てみる
YOUTUBEに良い動画がありました。
草野球の試合みたいですが、ヒットエンドランが成功したため、二塁走者が一気にホームインして得点に繋がっていますね。
打球がライナー性の当たりなので危ないといえば危ないですが、見るからに足が遅そうな(失礼!すいません!笑)走者でもホームにラクラク還ってきています。
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野球にはサインプレーで打者や走者が何かしらのアクションを起こす先方が色々とあります。
ヒットエンドランとの違いやそれぞれの特徴もチェックしておきましょう。
盗塁との違い
まず盗塁と違ってヒットエンドランは、走者一塁の場合に三塁までの進塁を目的としています。
それだけ考えると、打者が打つか打たないかの違いだけで、走者としては盗塁もヒットエンドランも同じようにスタートをきって走るように思いますよね。
しかし、こちらではこのような解説が。
盗塁と同じスタートを意識すると焦りが生じます。相手のベンチも空気を察してピッチャーは何度もけん制をして様子を伺います。そこでアウトになるようなミスをしてはいけません。ヒットエンドランのときの一塁走者は、盗塁のときよりもやや遅らせ気味のスタートをします。特に左投手のときはスタートが遅れるくらいでいいでしょう。スタートを切ったら2、3歩行ったところで打者を見て打球の確認をします。フライかゴロかあるいは空振りかの判断で動きます。フライはバック、見える範囲のゴロは自己判断、後ろの打球は三塁コーチの指示、空振りのときはできる限りセーフになる努力をすればいいのです。
出典:江藤省三の白球教室一覧
もちろんベースカバーで空いた野手の間に狙うなど打者側の考え方もありますが、打球の行方は結果論として盗塁のように走るものだと思ってました。(汗)
このように、状況によって色々な判断をしながら走るものなのですね。。
ランエンドヒットとの違い?
同じような名前の作戦でランエンドヒットというプレイがあります。
こちらは、ヒットエンドランの別バージョン......というか、盗塁の延長線みたいなイメージでしょうか。
ヒットエンドランとは違い、打者は打っても打たなくてもいいというプレイになります。
基本的には単独でも盗塁を成功させられるような走者のときに使われるもので、その時の状況(球種やコース、盗塁のタイミング、など)を打者が判断してヒッティングするか否かを判断できます。
ヒットエンドランはボールに飛びついてでもバットに当てなければなりませんが、ランエンドヒットは打者の判断に委ねられているわけですね。
最後に
非常に難しい技術のようですが、成功すれば間違いなくチャンスの幅は広がりますね。
いずれにしてもバッターの技術や判断力に左右されるので、誰でもできるというわけではないような気もしますが。
ウチの子は.....まだ無理だろうな。(笑)