正確な情報は、実物の公認野球規則「2.01 競技場の設定」を見てください!
2.01 競技場の設定
競技場は、次にしるす要領により、巻頭1、2、3図のように設定する。
各塁の決め方
まず、本塁の位置を決め、その地点から二塁を設けたい方向に、鋼鉄製巻尺で、127㌳3⅜㌅(38.795㍍)の距離を測って二塁の位置を定める。
次に本塁と二塁を起点としてそれぞれ90㌳(27.431㍍)を測り、本塁から向かって右側の交点を一塁とし、本塁から向かって左側の交点を三塁とする。したがって、一塁から三塁までの距離は127㌳3⅜㌅となる。
本塁の位置決め→二塁を確定→本塁から塁間を計り弧になるよう印をつける→二塁から塁間を計り弧になるよう印をつける→印が交わるところで一塁と三塁が確定
ということですね。
グラウンドの作り方はいろいろあるかと思いますが、野球規則に載っているのは、何もないだだっ広いスペースにイチからグラウンドを作るパターンです。
学童野球は学校のグラウンドを利用しますが、ほとんどの場合本塁の位置などは最初から決まっているのではないでしょうか。
さらにいうと、ポイントを打ってできる限り簡単にグラウンドを作ることができるよう工夫されていると思います。
本塁から投手板へ向かう線は東北東に向かう?
本塁からの距離は、一塁線と三塁線との交点を基点として測る。
本塁から投手板を経て二塁に向かう線は、東北東に向かっていることを理想とする。
90㌳平方の内野を作るには、まず各ベースライン(塁線)およびホームプレート(本塁)を同一水平面上に設け、続いて内野の中央付近に投手板をホームプレートより10㌅(25.4㌢)高い場所に設け、投手板の前方6㌅(15.2㌢)の地点から、本塁に向かって6㌳(182.9㌢)の地点まで、1㌳(30.5㌢)につき1㌅(2.5㌢)の傾斜をつけ、その傾斜は各競技場とも同一でなければならない。
本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は、60㌳(18.288㍍)以上を必要とする。(1図参照)
本文には本塁~投手板~二塁を結ぶ線は東北東に向かっていることが理想、と書かれています。
グラウンドを作るときに理想的な向きがあるとは思いませんでしたし、それが公認野球規則にしっかりと明記されているのも驚きです。。
この理由は、(おそらく察しがついていると思いますが)太陽の位置が関係していると思われます。
ただ、野手と打者はまるっきり正対してるので、どちらかの事を優先したら、もう一方は逆にやりづらくなると思うのですが...。(笑)
なんでこんな文言が野球規則に書かれているんですかね。
ちなみに、プロ野球の球場だけ見てみても色んな方角を向いて建設されているそうです。。
フェアグラウンドについて
外野は、1図に示すように、一塁線および三塁線を延長したファウルラインの間の地域である。
本塁よりフェアグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は250㌳(76.199㍍)以上を必要とするが、両翼は320㌳(97.534㍍)以上、中堅は400㌳(121.918㍍)以上あることが優先して望まれる。
境界線(ファウルラインおよびその延長として設けられたファウルポール)を含む内野および外野は、フェアグラウンドであり、その他の地域はファウルグラウンドである。
なんかいろいろ書いてありますが...
我々にはあまり関係ない気が...(苦笑)
ただ、球場を管理する人(市の担当者とか)にとっては、けっこう重要な部分なんだとか。
増築や改築するときでも、この寸法を下回らないようにしなければなりませんからね。
学童用の寸法
キャッチャースボックス、バッタースボックス、コーチスボックス、スリーフット・ファーストベースラインおよびネクスト・バッタースボックスは巻頭1、2図のように描く。
図表中のファウルラインおよび太線で示されている諸線は、塗料、または無害かつ不燃性のチョーク、その他の白い材料で描く。
巻頭1図のグラスライン(芝生の線)および芝生の広さは、多くの競技場が用いている規格を示したものであるが、その規格は必ずしも強制されるものではなく、各クラブは任意に芝生および芝生のない地面の広さや形を定めることができる。
【軟式注】 学童部では、投手板と本塁間および各塁間の距離を次のとおりとする。塁間の距離は23㍍。投手板と本塁との距離は16㍍。
芝生の広さなどは自由に決められるんですね。
バウンドの変化などプレーに直結するので、この辺は細かく指定されているような気がしましたが。。
ちなみに、走路のスリーフィートやバッターボックスの周りのダートサークルなど、一般的にラインを引かなければならないような箇所について、芝生と土部分の境界線で示されるような工夫がされていることも多いです。
また、最後の注意書きのところに記載がありますが、学童部については、(もちろんですが)一般大人用よりもすべての寸法が短くなっています。
また、低学年用になると学童用よりもさらに2m短くなります。