少年野球をやっている子供に負けないよう、野球のことについてリサーチしてます。
今回は各守備ポジションの役割と適性についてです。
それぞれの役割と適性
それでは各ポジションの役割と求められる能力、適性を見てみましょう。
ピッチャー(投手)
ピッチャーはいわずとしれたチームの要。
特に少年野球ではその日のピッチャーの調子によって勝敗が大きく左右します。
少年野球においては、まずコントロールが良くストライクを取ることができる、というのが一番のポイントとなるでしょう。
剛速球を投げられるというのはその次に必要な要素ではないでしょうか。
試合を行う上で、もっとも悪いパターンはフォアボールが連続してしまうことです。
打たれてしまうのは仕方がないことですが、フォアボールが続くと流れも悪くなりますし、守備陣の集中力も途切れがちになってしまいます。
ピッチャーには(そしてピッチャーの親も。笑)調子が悪い時でもピンチを切り抜けることができる強い心が必要になります。
- コントロールがいい
- 強い心、気持ちを持っている
キャッチャー(捕手)
キャッチャーはプロテクターやマスクを装着しなければならず、暑い&重い&疲れる、とハードなイメージがありますよね。
実際、そのイメージはそのまま正解です。(笑)
なかなか大変なポジションであることは間違いありません。。
しかし、必然的に求められる能力も高くなりますので、キャッチャーに任命されたならば首脳陣から高いの評価をしてもらってると思ってもいいでしょう。
キャッチャーが後逸ばかりしていたら試合になりませんので捕球に関する確実性も求められます。
その他にも、スローイングの正確性や、ボールに反応する俊敏性など、様々な能力が必要になります。
また、キャッチャーは、ただひとりチームメイト達に対面する格好でポジショニングします。
そのため、チームをまとめたり、鼓舞したりするようなリーダーシップも必要です。
- ボールを怖がらない精神性
- 皆を引っ張るリーダーシップ
- どんなボールにも対応できる俊敏性
- 高い捕球能力がある
- 正確で力強くスローイングできる
関連記事:キャッチャー(捕手)のキャッチングやスローイングなど基本の動き方!
ファースト(一塁手)
少年野球では重要なポジションとなるのがファーストです。
他の野手からの送球をしっかりと捕ることができなければ、そもそも試合になりませんからね。。
例えば、ファーストが送球を大きく後逸してボールデッドラインを割ってしまえばテイクツーベースとなり打者走者は2塁へ、いきなり大ピンチになってしまいます。(汗)
そのため、高い捕球能力が求められます。
少年野球では、まだまだ他の野手の送球も安定しませんので、多少の暴投でも捕ってあげられるような技術があると最高です。
そのようなファーストなら他の野手も安心して思い切り送球できますので、むしろいいボールを投げられるようになるものです。
- 高い捕球技術を持っている
- どんなボールにも対応できる俊敏性がある
関連記事:ファーストの基本と守り方!上手いキャッチングを練習しよう!
セカンド(二塁手)
セカンドは、少年野球のうちはもっともやりやすいポジションかもしれません。
なぜならば一塁までの距離が近いため送球も比較的簡単ですし、捕球できずにポロっと落としたとしてもすぐに拾って送球すれば十分アウトにできます。
例えトンネルしたとしてもライトがカバーに入ってくれていますから、ライトゴロでアウトにできる可能性だって残っています。
しかも、今でもまだ右バッターの方が多いですからね。
セカンドに飛んでくるときには、振り遅れでボテボテの内野ゴロや小フライが多く、痛烈なライナーなんかはあまり来ません。
とはいえ、内野での連携プレーを行うための判断能力や、ダブルプレーを狙う俊敏性など、高いレベルを目指すならば様々な能力が必要となります。
最近はヤクルトスワローズの山田選手や広島カープの菊池選手などセカンドを守るスタープレイヤーもいるので、狙い目のポジションかもしれません。(笑)
- 経験が浅くても比較的対応しやすい
- 状況に応じての判断力
- 素早くプレイできる俊敏性
サード(三塁手)
サードはボールから逃げない強い精神性が必要になります。
小学生では、力のあるバッターは引っ張りすぎることが多いので、三塁線に強烈な打球が飛んでくる可能性がかなり高いです。
そのような打球から逃げていてはサードというポジションは務まりません。
抜かれれば長打コースになってしまいますから、『絶対捕ってやる!』というような、強い気持ちでボールに向かっていく姿勢が必要になります。
さらに、その強い打球は正面に飛んできてくれるとは限りません。
左右に飛びつく俊敏性も求められます。
そして、プレイは捕って終わりではありませんよね。
打者走者をアウトにしなければなりませんが、一塁は野手の中で一番遠いです。。
捕球後すぐにスローイング体勢に入り、正確で力強く送球しなければなりません。
大変そうなことばかりですが、これらの難しいプレイを成功させたときに一番盛り上がるのもサードというポジションかもしれません。
- 強烈な打球から逃げない精神性
- 前後左右のボールにいち早く反応する俊敏性
- 正確で力強いスローイングができる
ショート(遊撃手)
内野の花形ポジションとされるのがショートです。
どんなプレイでもショートが関わることが多く、高い身体能力と状況判断能力が必用となります。
守備範囲が広いうえに打球が飛んできやすいので高い捕球能力や俊敏性を求められるのはもちろん。
その時にどのような動きをすればいいのか考えれる判断力、三遊間の深い位置から一塁に送球できる強い肩、連携プレイ時の対応力など、様々な能力が必要です。
さらに、ピッチャーに声をかけたり、他の野手に指示するまとめ役になったりと、リーダーシップも求められます。
総じて高い能力が必要になりますので、チーム内でも野球センスのある子がショートを任されることが多いですね。
- 他の野手陣をまとめるリーダーシップ
- 様々な状況に応じてプレイできる判断力
- 捕球、送球などトータルでの高い技術
- 連係プレイをこなせる対応力
レフト(左翼手)
少年野球においては、絶対に後ろに逸らさないという強い気持ちを持っている子がレフトに配置されることが多いです。
なぜならば、外野を抜けた打球は高い確率でホームランになってしまうからです。
特にレフトには右バッターの強い飛球が来やすいので、抜かれてしまったら一気に大ピンチとなってしまいます。
体に当ててでも後ろには行かせない!というくらいの強い気持ちを持っていなければレフトは務まりません。
また、精神面だけでなくバットに当たった音や角度によっていち早く動くことができる判断力や俊敏性も必要になります。
- 絶対捕る!と意識する強い気持ち
- 強い飛球に対応する判断力と俊敏性
■堅実な守備力
右バッターが多いので、必然的に打球が飛んでくる回数も他のポジションより多くなります。
また、強い打球が飛んでくる可能性も高いので、しっかりと守れる堅い守備力が必要になります。
取れるアウトを確実に取るのはもちろんのこと、「絶対に後ろには逸らさない!」といった強い気持ちも大切です。
■正確な送球
レフトから近い二塁や三塁では、無理して進塁を試みるのではなく、着実にスコアリングポジションへランナーを進める堅実な走塁が多くなります。
高い確率でセーフになるタイミングでしか走ってこないため、刺すか?刺されるか?といった際どいプレイになるというよりは、正確に塁に送球できるコントロールが必要になってくるでしょう。
もしも暴投したら一気に得点される可能性もありますからね。
センター(中堅手)
外野陣のリーダーというべきポジションがセンターです。
外野の中でもっとも守備範囲が広いのはもちろんのこと、状況に応じてレフトやライトに指示を出すことも必要になってくることでしょう。
グラウンド全体を見渡せるポジションなので、外野陣だけでなく、セカンドやショートにも指示を送る場面だってあるかもしれません。
飛球に対応する判断力よ俊敏性はもちろんのこと、守備範囲が広いので足が速いことも適性のひとつになってきます。
また、少年野球特有ではありますが、打球によってはセンターゴロも狙えるので肩が強いとなお良いですね。
- 外野陣、場合によっては内野にまで指示を出せるリーダーシップ
- 飛球に対応する判断力と俊敏性
- 広い守備範囲をカバーできる脚力
■センターは外野手陣のリーダー
守備陣で重要なのはセンターライン(ピッチャー、キャッチャー、セカンド、ショート、センター)と言われています。
ここがしっかりしていると、チームの守備力も強化され安定的に機能します。
そして、主に外野陣をまとめあげるのがセンターの役割です。
そういう観点から言うと、リーダーシップをとれるということも適性のひとつとされています。
■広い守備範囲、行動範囲で外野を引っ張る!
前後左右に広い守備範囲を求められるのがセンターというポジションです。
そして、自身も動きながら、レフトとライトのカバーリングも行わなければなりません。
そのため、俊敏性や足の速さも必要になってくるでしょう。
ライト(右翼手)
ひと昔前にはライト=チームで一番下手というイメージがあったかもしれません。
確かにセカンドのように比較的取り組みやすいポジションではありますが、やるべき動作をしっかりと行うことができる堅実性が求められます。
例えば、ファーストのカバー。
ファーストの項でも書きましたが、ただの内野ゴロでもファーストが後逸すると一転して大ピンチとなってしまいます。
この時に、ファーストの後ろにライトがカバーに入っていたとしたらどうでしょう。
後逸したとしてもボールデッドラインを割ることはありませんし、素早く一塁に送球できれば打者走者をアウトにできる可能性だって生まれます。
このように、地味ながら試合で勝つためには絶対に必要なプレイが絡んでくるんです。
そして少年野球ではない野手に近いニュアンスもあり、ライトゴロは積極的に狙っていくプレイになります。
普通のライト前ヒットでしたらライトゴロでアウトにできる可能性は十分あります。
- カバープレイ等を淡々と行うことができる堅実性
- ライトゴロを狙える肩の強さ
- 飛球に対応する判断力と俊敏性
■チーム随一の強肩をライトに
ライトは守備範囲が広くて方が強い選手がいいですね。
まさにイチロー。(笑)
特に少年野球では、ライトゴロというプレイが頻繁に起こります。
普通に考えると、一二塁間を抜く痛烈な打球は完璧なヒット性の当たりですが、こと少年野球では一塁でアウトになる確率が非常に高いのです。
打球が強ければ強いほど、バッターの足よりもライト~ファーストへの送球の方が速いため、ライトゴロでアウトになってしまいます。
ココをきっちりとアウトするためには、やはり力強く正確な送球が必要になります。
■意外に走ることが多い?!
ライトは捕る、投げる、だけでなく意外と走ることが多くなります。
それは打球を追うことだけでなく、一塁のベースカバーが必要になるからです。
野手のプレイでもっとも多いのが、内野ゴロを一塁送球するシーンではないでしょうか。
左打者が増えたとはいえ、少年野球ではまだまだ右打者の方が多いですから、必然的にサードやショートへの打球も多くなります。
それを捕球して一塁へ送球するのですが、ライトの役割として一塁へのバックアップが必要になるのです。
特に少年野球では送球がそれることも多いので、外野手のカバーは必須です。
自分が直接的に関係しないプレイでも走ってカバーに行かなければならないので、すぐにカバーに入ることが出来る俊敏性や、それを継続するスタミナも必要になってくるでしょう。
関連PR:プロ野球選手になるために小学生のうちにやっておくべきバッティング練習最後に
改めて見ていくと、どのポジションにもそれぞれの役割があることが再確認できますね。
適性をテーマにこのような書き方をすると、ピッチャーの項が一番ポイントが少ないのもオモシロい結果でした。。
(いや、もちろん細かいことを書き始めるとピッチャーが一番多いような気はしますが。)
このように様々な特徴を持った選手たちが一つのチームとなってプレイすることが野球をオモシロくさせている要因のひとつなのかもしれませんね。