走者アウト

野球のルール

走者(ランナー)がアウトになるときのルール【少年野球メモ】

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目次

素人親父の少年野球メモ。

小難し言い回しの公認野球規則を小学生や素人お父さん(僕のこと)でもわかるように解説してます。

今回は”走者アウト”についてです。

走者アウト

走者がアウトになるときのルールは、公認野球規則5.09(b)に記載されています。

(1)走者が本来の走路から3フィート以上離れて走った場合

こちらはいわゆるスリーフィートオーバーというやつです。

関連記事:タッチしてないのにアウト?スリーフィートオーバーとは

本来の走路とは、塁と塁を結ぶ直線上のこと。
この走路から3フィート(91.44cm)以上離れてしまうと走者はアウトになります。

「そんなことあるのかい?!」と思うかもしれませんが、よくあるのは塁間で走者が挟まれたときに、タッチを避けようとして逃げるパターン。

アウトになるまいと必死になって逃げると、気づかないうちにけっこうやっちゃいます。

ただ、打球を処理しようとしている野手の邪魔をしないようにするために避けたりしたのでしたら、3フィート超えちゃってもOKというルールになっています。

(2)一塁に触れて走者になった選手が次の塁に進むことを放棄して走路を外れた場合

文言だけを見たら「そんなプレイ起きないだろ!」って感じですね。(笑)

こちらはいわゆる”思い込み”や”勘違い”で行動してしまった場合に起こるものです。

例えば、走者がアウトカウントを間違えて2アウトなのにベンチに引き上げてしまった場合などでしょうか。

とにかく、審判が「この走者は次の塁に進もうとする意志なし!」と判断した場合に適用されるわけです。

(3)野手の送球をわざと邪魔したり打球の処理を妨げた場合

こちらは妨害系のルールですね。

関連記事:インターフェア(打撃・守備妨害)とオブストラクション(走塁妨害)

この場合には走者がアウトになりボールデッドとなります。

この文言の”打球の処理”とは捕球から送球までの一連の動作全てを指しているのですが、これに限らず、基本的に野球のルールはボールに対してプレイしている選手が優先されるようにできています。

走者が普通に走路を走っていただけだとしても、打球を処理しようとしている野手の邪魔をしてはいけないのです。

(4)インプレイのときに走者が塁を離れている状態で触球された場合

ようやくわかりやすいのが来ましたね。(笑)

ボールデッドではなく試合が進行しているとき(ボールインプレイ)、走者が塁を離れている状態でタッチ(触球)されれば当然にアウトです。

そしてご存知の通り、一塁への駆け抜けはアウトの対象にはなりません。

(5)飛球が正規捕球されたとき、走者が帰塁するまでに、走者の身体、もしくはその塁に触球された場合

こちらもわかりやすい。

打球がフライやライナーの場合、それをノーバウンドでしっかりと捕球したら、走者には占有塁へリタッチ(再度塁を踏む)する義務があります。

触塁した状態から、野手がボールに触れた時点で走り出すのが、いわゆるタッチアップですね。

関連記事:タッチアップ(タッグアップ)で犠牲フライ!そのルールとは?

(6)打者が走者となり、進塁の義務が生じた走者が次の塁に触れる前に、野手がその走者またはその塁に触球した場合

小難しいこと書いてありますが、フォースプレイでの走者アウトのことですね。

(7)走者が、内野手に触れていない、もしくは内野手を通過していないフェアボールに、フェア地域で触れた場合

こちらも妨害系のルールですね。

これはその内野手に守備機会があったのか、無かったのか、ということがポイントになっています。

”内野手に触れていない、もしくは内野手を通過していない”という文言は、逆に言えば、触れたり、通過した場合は一度でも守備機会(その打球を捕ったり止めたりするチャンス)があったわけで、そのあとに走者にボールが当たってもアウトにならないんですね。

もう少し雑にいうと、(守備機会のある)内野手の前で当たったらアウト、(守備機会を失った)内野手の後で当たったらインプレイ、です。

(8)0アウトまたは1アウトで、走者がホームインしようとしたとき、打者が本塁上での守備側のプレイを邪魔した場合

さらにここから、”2アウトであればインターフェア(守備妨害)で打者がアウトとなり、得点は記録されない”という文言が続きます。

ここは色んなルールが絡んでくるのでちょっと難しいです。

0アウトか1アウトで打者が妨害行為をしたら、ホームインしようとした走者がアウトになり、2アウトだったら打者がアウトになります。(6.01a(3)、6.03a(3)参照)

0アウトまたは1アウトで、走者三塁のとき、打者が本塁における野手のプレイを妨げた場合。
この場合、走者がアウトになるが、2アウト後の場合は打者がアウトになる。
出典:公認野球規則6.01a(3)

なんでだ?(笑)

そしてこの項のルールは、あくまで打者が守備を妨げた場合に限って適用されるそうで、打撃を完了して走者になっていた場合には適用されません。

打者走者になっている場合には、5.09(a)(7)、5.09(b)(3)のルールに基づきアウトとなります。

ややこしい。。

(9)後の走者がアウトになっていない前の走者を先んじた場合

こちらは後ろの走者がアウトになります。

一塁走者と二塁走者がいたら、追い越された二塁走者はお咎めなしで、追い越した一塁走者がアウトになるわけです。

そして文言通り”先んじた”場合に適用されるので、追い越されたのではなく二塁走者が戻る形で結果一塁走者が前に出てしまったとしても、同様に二塁走者(後位の走者)がアウトです。

また、ボールインプレイ中でしたらいかなる状況でも適用されるので、例え柵越えホームランで安全進塁権が与えられていたとしても適用されます。

これは少年野球なんかではなかなか難しいですね。(苦笑)

審判が後位の走者に「ヒズアウト!」と言っているのに、前位の走者が勘違いしてフラフラと塁を離れてしまいこちらもタッチアウト、なんてこともありそうです。

しっかりと理解しておかないといけませんね。

(10)走者が塁を占有した後に塁を逆走したとき、それが守備を混乱させる意図や、試合を愚弄する意図が明らかであった場合

審判がタイムをかけて走者をアウトにします。

が、文言だけ見ると「そんなやついるのか?」と思ってしまうのですが、どうでしょうか。(苦笑)

意図的に混乱させたり、愚弄する......。

無いでしょう。(笑)

(11)走者が一塁を駆け抜けた後、ただちに一塁に帰塁しなかった場合

一塁への走塁に限り、オーバーランやオーバースライドが許されているのは皆さんもご承知の通りかと思います。

しかし、何でもアリではなく、セーフとなったら素早く一塁に戻る姿勢でなければならないんですね。

また、少しでも二塁を狙おうとする行為があれば、触球されるとタッチアウトになるルールなので、こちらも注意が必要です。

(12)走者が本塁に走りこんだが、本塁に触れず、しかも触れ直そうとしないときに、野手がボールを持って本塁に触れて、審判員にアピールした場合

原文はこうです。

走者が本塁に走り込むか、または滑り込んだ際に、本塁に触れないで、しかも本塁に触れ直そうとしないときに、野手がボールを持って本塁に触れて、審判員にアピールした場合。

大分限定した状況で適用されるルールですね。(汗)

実際は触塁していないのに、触塁したと思い込んで走者がベンチに帰ってしまった場合に、捕手が相手ベンチまで追いかけて行ってタッチアウトすることを回避するためだそうです。

(13)走者を除く攻撃側チームのメンバーが、ある走者に対して行なわれた送球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合

こちらは、「6.01(b)守備側の権利優先」と連動しています。

あくまでボールに対して何かの処理を試みている選手が優先されますので、それを妨害してはいけません。

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最後に

大分限定された状況にのみ適用されるようなルールも多かったですね。

個人的には、理解していないと混乱しそうなのが、”(9)後位の走者がアウトとなっていない前位の走者に先んじた場合”という項目ですかね。

あとは妨害系のルールを覚えておかなければなりません。

うーん、やっぱり細かい部分まで完璧に知っておくとなるとなかなか大変です。(汗)

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