子供が入っている少年野球団で球審にチャレンジするための備忘録メモ。
今回は球審として試合を進行する流れについて調べてみました。
僕は少年野球をやっていましたが審判はまったくの未経験。
子供が野球をやりはじめてかなり焦ってます。(笑)
試合が始まる前
ストライク判定や違反のジャッジなど実務的なことを覚えても、実際の試合になるといわゆる”段取り”的なものがよくわかりませんよね。
今回はそんな球審の立場で試合を進行する流れを調べてみました。
「プレイボール!」前から色々と仕事があるものなんですね。。
大体試合開始の10分前くらいに両チームのキャプテンと監督を集めて事前の準備がはじまります。
審判用防具の着用と道具の準備
少年野球ではスケジュールが慌ただしかったりするので、早めに審判の準備をしておきます。
まずは球審モードに変身するため、公式戦でしたら指定の服装に着替え、防具の装着、各道具を用意しておかなければなりません。
その他、インジケーターやペンなど必要な小道具たちも用意しておかなければなりませんね。
ウチの少年野球団ですと、一応審判用の道具はひと揃え備品として用意してあります。
お父さんたちは、マイ道具としてインジケーターは持っている人が多いですね。
中には審判用マスクを自前で持っている猛者もいらっしゃいますが。(笑)
オーダー表(メンバー表)を受け取る
まずは試合開始に先立って両チームからオーダー表を受け取り、内容を確認しておきます。
オーダー表はこんなやつです。
メンバー表なんていってりもします。
ここに、試合登録されているメンバーとポジション、打順、チーム名、監督名なんかが書かれているわけです。
事前にオーダー表を受け取るのは、間違えて記入されている項目がないか?など、事前にチェックしておく意味もあるそうです。
そうか、間違えてセンターが二人いたりしたら、後々困りますものね。
通常ですと、正本と副本の2枚が用意され、正本を球審が持ち副本を相手チームに渡します。
ただ、自分の地域だとメンバー表を一枚しか渡されなかったりすることもあります。
練習試合だからかな?
その場合は、メンバー表を球審の手元に残さず、それぞれのチームに渡してしまっているようです。
でも、これはやっぱり本来は正式なものではないのでしょう。
試合球を受け取る
試合用のボールも事前に受け取っておきます。
責任幹事チームからもらうこともあれば、両チームからもらうこともあるみたいですね。
どちらが一般的なんでしょうか。
公式戦なら要綱に記載されているのでしょうが、練習試合の場合には周辺地域の慣例も関係してくる気がします。
ちなみにウチの団では両チームから受け取っているようです。
先攻・後攻を決める
少年野球では、このときに先攻後攻をジャンケンで決めておきます。
握手→ジャンケン→勝った方のキャプテンが好きな方を決める
こんな流れかと思います。
先攻後攻が決まったら、先ほど受け取ったオーダー表に書き込んでおきます。
ここまでで両チームの代表を集めた事前準備は終わりです。
ローカルルールを確認しておく
特に少年野球の場合には、色んな場所で試合をすることになると思います。
球場だったらよいですが、学校のグラウンドだったりすると、それぞれの場所で広さも違いますし、造り(校舎とか遊具の位置など)も様々です。
事前に試合をするグラウンドによってのローカルルールを確認しておきます。
外野にネットを張る場合もあれば、色んな状況があります。
僕が遭遇したのは、外野には三角コーンが置いてあってその上にボールが乗っている状況。
外野に抜けたボールは追わず、三角コーンの上に乗っているボールを取ってそのままインプレーになるというもの。
なんというルールなのかはわかりませんが。
(周りのお父さんは中学野球ではよくやる、とか言ってました。)
このように、事前に確認しておくべきルールがあるんですね。
特にボールデッドラインについてはちゃんと確認しておきましょう。
ボールデッドでタイムをかけるシチュエーションは、試合中に何度もあるはずです。
関連記事:野球の『ボールデッド』の意味は?ランナーが進塁できるの?
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続いて試合を開始してから終了するまでの流れ。
シートノック
試合開始前には両チームのシートノックがあります。
順番は、後攻チームから先に行います。
一応理由としては、後攻チームが後にシートノックをすると、体を動かしてウォーミングアップされた状態を保ったまま守備につくことで、いくらか有利になる(かもしれない)ことを防ぎ、公平にする意味合いがあるそうです。
とはいっても、シートノック中は審判のやることはありません。。
ただ、シートノックが終わり次第試合開始の流れになるので、この時点ではすでに準備万端、臨戦態勢に入っておかなければなりません。
試合前のあいさつ
試合開始の前にはベンチ控え選手を含む両チームの選手と審判団が整列し、あいさつと注意事項の確認を行います。
審判の並び方は、右から一塁審、球審、二塁審、三塁審です。
- 「集合準備!」:ベンチの前に整列させる
- 「集合!」:審判団の前に整列する
- 「いまから〇〇野球団と○○野球団の練習試合をはじめます」
- 「キャプテン握手!」:両チームのキャプテンが握手する
- 「(それでは始めます)礼!」:両チームの登録選手全員であいさつする
地域によっては多少の違いはあることと思いますが、概ねこんな感じでしょう。
一度整列してあいさつするところなんかは学童野球らしくてイイですね。
慣れてる人だと、その日のグランド状況をみて注意喚起したり、天候によって体調管理を促したりと、一言添える場合もあるみたいです。
そんなに落ち着いて進行出来たらカッコいいですよね。。
試合開始の合図
あいさつが終わると後攻チームの投球練習、守備練習がはじまります。
決まった投球数(初回は7球、以降は3球の場合が多い)で投球練習を行い、最後の投球前に「ワンモアピッチ!(「あと1球」という意味。初回以降は言わない場合もある。)」と声をかけます。
ウォーミングアップしている野手が使っていたボールも含めた試合球以外のボールが全て片付いたら、ランナーコーチの配置も確認。
ピッチャーがプレートについて一番バッターがボックスに入ったら・・・
「プレイ!」とプレイボールの声をかけます。
試合がはじまる合図ですから球場全体に響き渡るくらいの大きな声でコールしたいですね。
ジャッジ以外の仕事
球審でしたらゲーム中のジャッジが主な仕事ですが、その他にも細かい役目がたくさんあります。
- 選手交代の承認と伝達
- スコアボードの確認
- 抗議への対応
- 天候に見合った対応
などなど。
試合をスムーズに進行していくことは球審の大きな役目ですね。
選手への注意も必要
練習試合は文字通り練習の場ですから、今後の選手の成長のためにも随時注意....というか指導をしている場面もよく見かけます。
例えばボーク。
公式戦なら一発でボークを取るでしょうが、練習試合では「セットはちゃんと止めて!次はボーク取るよ!」とか声掛けしたりしますね。
直接声を掛けないにしても、ベンチへ行って監督やコーチに状況を伝えてるシーンも見ました。
このようなことを指導することで、選手のレベルも上がっていきます。
逆に言われなければ直らないので、ちゃんと取り組みたい部分ですよね。
慣れないうちはなかなか難しいですが。(苦笑)
ジャッジに迷ったらタイムをかけよう
特に少年野球ではお父さんたちが審判を担当することも多いです。
もちろん野球経験者じゃない人もいるでしょうし、経験者でも審判をやったことはないという人も少なくありません。
当然、上手に立ち回れるはずもないんですよね。
これは仕方がないことです。
かといって間違ったジャッジをすれば子供たちにも迷惑がかかります。
そこで、試合中にジャッジがわからなくなったり、微妙なシーンで判断に困ったりした場合には、適当なジャッジをせずに、タイムをとって他の塁審を集めて協議するのが安全です。
これは恥ずかしい行為ではありませんし、協議して出た判定については、両チームの首脳陣たちも納得してくれるはずです。
困ったらタイムをとりましょう。
試合終了の合図
少年野球では試合終了時にも整列してあいさつすることが多いでしょう。
開始時と同様に「集合!」をかけて、ホームベース付近に集合します。
そして試合球を両チームのキャプテンに返します。
2球ずつ持ち寄っていたら(計4球)、最後の守備側に1球(すでに1球持ってるため)、攻撃側に2球ですね。
その後は地域によって多少違いがある模様。
- 点差は言わず、「これで試合を終わります。」とだけ告げる
- チーム名と獲得した得点を告げる
いずれにしても、”何対何でどっちが勝った”まで詳しく言うことは少ないようです。
が、ウチの近隣では得点を伝えてどちらが勝ちかまで発表します。
この辺はいろいろみたいですね。
地域の慣習を先輩お父さんに聞いておいた方がいいかもしれません。
そして最後に、試合開始時と同様、キャプテン握手の後「ゲーム!(もしくは「礼」!)」にて終了します。
最後に
細かい部分は地域差がでるかもしれませんが、どこも概ねこんな感じで進行していくと思われます。
円滑に試合を進行するためには、球審も頑張らなければなりませんね!
しかし球審は難しい!
試合中の役割や他のことついてはこの辺の記事も参考になると思います。
実際の動きについては動画なんかで確認できると理解が深まると思います。
関連記事:子どもの前でカッコよくジャッジするための審判マニュアルまとめ
いつかくるであろう球審の日のために調べてみましたが、やっぱり難しそうですね!
いや、別にやる気満々なわけじゃないんですが。。(苦笑)
いきなり頼まれて焦るよりは予習しておいた方がいいと思います。(経験者は語る......。)